|
|
|
|
|
|
AIに負けない知性を育てる。
高校生のための科学評論エッセンス
ちくま科学評論選
岩間輝生/坂口浩一/関口隆一/吉田修久 編
978-4-480-91084-4 本体1000円+税
科学。それは自然現象という変幻する対象を普遍的な「言語」として定着させることを目指してきた、「言葉」に基づく知の営みでもある。ゲノム研究から宇宙論まで、最新・最良の科学的知見に基づく評論32本を集めた充実のアンソロジーがついに登場。優れた実験や研究成果に根拠づけられた科学評論は理数系の学生にも親しみやすく、また情報を整理し、論理的に思考する力を育てるのにも最適です。
指導用CD-ROM(本文データ・評価問題例データ)完備
この本は、科学に興味を持つ若い人々に役立ててもらうために編集した。優れた科学的思考は、思い込みで厚く固められた日常的思考に亀裂をいれ、常に新たな世界理解へと道を開く。そうした視野の広がりに励まされて、私たちは歩みつづける勇気をもつのである。そうした文章を集め、自分の頭で考えることに自由な人間としての誇りを置く主体へと成長しようとしている若い人々の前に置く。
|
|
|
|
目 次 |
|
|
|
プロローグ |
| 生命と科学と美 | 多田 富雄 |
第一章 科学の方法 |
| 科学の原理 | 山本 貴光/吉川 浩満 |
| 科学と非科学の境 | 酒井 邦嘉 |
| 単純系vs複雑系 | 池内 了 |
第二章 生命の根源へ |
| ユクスキュルの環世界 | 日高 敏隆 |
| 生命という情報システム | 中屋敷 均 |
| 生命のキーワード 動的平衡 | 福岡 伸一 |
第三章 脳のつくる世界 |
| 意識の不思議 | 渡辺 正峰 |
| 〇・五秒の闇 | 内海 健 |
| 脳と拡張した心 | 河野 哲也 |
第四章 科学の楽しみ |
| 朝三暮四 | 長谷川 眞理子 |
| 昆虫にとってスーパーとは何か | 高橋 敬一 |
| 理不尽な絶滅 | 吉川 浩満 |
第五章 数学――想像力の科学 |
| 定理はどこに存在するか | 吉田 武 |
| コラム 読書案内1 | |
| 数学は変貌する | 遠山 啓 |
| 関数 世界の法則 | 小島 寛之 |
第六章 自然の大いなる連鎖 |
| 熱帯林の消えるとき | 阿部 健一 |
| 地球という生命体 | 鎌田 浩毅 |
| 光が導く時間と空間 | 松浦 壮 |
第七章 AIは人間を超えるか |
| 人工知能と人間 | 羽生 善治 |
| 〈弱いロボット〉の思考 | 岡田 美智男 |
| コンピューターが小説を書く日 | 佐藤 理央 |
第八章 科学の現在 |
| トランス・サイエンスの時代 | 鷲田 清一 |
| 真の科学を呼び戻す | 中村 桂子 |
| 未来世代への責任 | 野家 啓一 |
第九章 科学の思想 |
| 科学者と頭 | 寺田 寅彦 |
| 幾何学の精神と繊細の精神 | パスカル |
| 新たなモラルの創造に向けて | 朝永振一郎 |
第十章 科学を哲学する |
| 生命といのち | 西谷 修 |
| コラム 読書案内2 | |
| 思想の力 | 渡仲 幸利 |
| 科学は世界を語り尽くせない | 野矢 茂樹 |
| コラム 読書案内3 | |
エピローグ |
| 生き返ったライオン | ヴィシュヌ・シャルマー |
|
|
|
|
内容見本 |
|
|
|
①豊富な写真図版と詳細な脚注で、専門的な教材のトピックの理解を助けます。
②テーマの理解を一層深める「参考資料図版」も随所に用意
③教材末尾には、理解度を確認するための高度な記述問題を用意。
④各章ごとに、発展的な学びのための「読書案内」ページを設けました。
⑤本書には、各教材の作品解説や二〇〇字要約、記述問題の解答を示した解説編(別冊)が付属。自学自習にも最適な作り。
⑦「評価問題」の末尾には、教材と関連する図版や引用文を併読して解答する、科学評論ならではの問いも用意。
⑧「評価問題」解答には、必要に応じて詳細な解説つき。
|
|
|