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前身となるちくま1000「本」ノックを引き継いで
2022年1月より始まった
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未知の本との出会い、積読本の掘り起こしや
愛読書再読のきっかけとなりますように。
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1000「本」目までのバックナンバーはコチラ
0901-1000
901
ちくま文庫
一冊の辞書が出来るまでの気の遠くなるような時間と手間。親子三代で国語辞典編纂に関わり、『日本国語大辞典』編集委員を務めた著者が、用例採集の大切さ、終わりのない改訂作業を語る。
902
ちくま文庫
アメリカ統治下の沖縄。ベトナム戦争が激化するなか、米兵相手に生きる風俗街の女たちの姿をヒリヒリと肌を刺すような筆致で描いた傑作ルポ。今に続く沖縄が抱える問題の原点を激しく問いかける。[解説]藤井誠二
903
ちくま文庫
真面目サラリーマンだった著者が有給休暇を使い果たして旅したアジア各地の脱力系エピソードを独特の感性と文体で綴った爆笑体験記。失態を繰り返し旅の醍醐味と人生のほろ苦さを学んでゆく。[解説]蔵前仁一
904
ちくま学芸文庫
〈資本主義〉のシステムやその根底にある〈貨幣〉の逆説とはなにか。その怪物めいた謎をめぐって、明晰な論理と軽妙な洒脱さで展開する、貨幣や言葉の逆説についての諸考察。
905
ちくま学芸文庫
認知心理学の膨大な実験を通し発達期のこどもがさまざまな言葉や概念を覚えていく驚くべきメカニズムを徹底的に解明。さらにその仕組みを応用した外国語学習法を提案する。
906
ちくま新書
目に見えないストレスはいつの間にか蓄積し影響を及ぼす。心と身体がクラッシュする前に。脳科学や行動医学の知見を援用し、自らできる日常的ストレス・マネジメント法を伝授する。
907
ちくま学芸文庫
戦国大名武田信玄、勝頼二代にわたる甲州武士の事績、心構え、軍法、合戦を記した壮大歴史パノラマ。山本勘助の物語や川中島の合戦などの白眉収録。歴史に関心をもつ者はもとより組織の上に立つ者必読の名著。
908
ちくま文庫
勝てば天国、負けたら地獄…でも、やっぱりやめられない。パチンコ、麻雀、競馬…賭け事の魔性に魅せられた作家らの勝負師魂が滾るギャンブルエッセイ40篇。
909
ちくま学芸文庫
ごく平凡な市民が無抵抗なユダヤ人を並べ立たせ、銃殺し続ける――なぜ彼らは八万人もの大虐殺に荷担したのか。その実態と心理に迫る戦慄の書。
910
単行本
道路沿いに佇むドライブイン。クルマ社会、外食産業の激変の荒波を受けながら食事を提供し続けた人々の人生と思いに迫る。長期取材によって店主の個人史をじっくり聞き出し浮かび上がる「昭和」を記録した傑作ノンフィクション。
911
単行本
私たちはどこから来たのか、何者で、どこへ向かおうとしているのか―。宇宙創成から現代までの138億年を一つの物語として描き出しこの永遠の謎に挑む。ビッグヒストリーの到達点。
912
ちくま新書
ネットである人物への批判が殺到し収拾不能になることがある。こうした「炎上」が生じるメカニズムを解明する。今日も誰かが標的に!ウェブという「怪物」の可能性を見据えた現代の「教養」書。
913
ちくま学芸文庫
貧困、格差、不平等…。経済学は人を幸福にできるか?多大な学問・社会的貢献で知られる経済学者の根本をなす思想を平明に説いた記念碑的講義。
914
単行本
恋人との確執、息子との衝突、漫画家としての苦悩――。『先生の白い嘘』など、男女間の無理解を描き続けてきた漫画家による日記作品。4ヵ月にわたる逡巡と決断の記録。特帯裏面に連載号外「入籍の日」掲載。
915
ちくま学芸文庫
自分の頭で考えることはなぜ難しく、どうすればその困難を克服できるのか。人間の自由と自主独立について徹底的に思考し知性のあり方を探究した思想家が、誰でも実践可能な道筋を具体的に伝授。
916
ちくま学芸文庫
非理性的な力を脱する一方、人間疎外も強まった近代社会。異なる利害のもと、対話が支える相互理解は可能か?人間のコミュニケーションへの信頼を保とうとしたその思想に迫る。
917
ちくま文庫
「ラカンの言ったことが、それこそベタな感じで現実になってきている」。幻想と現実が接近しているこの世界で、リアルに生き延びるためのラカン解説書にして精神分析入門書。[解説]中島義道
918
ちくま学芸文庫
集団への帰属の欲求とは何を意味するか。この欲求が他者に対する恐怖や殺戮へとつながってしまうのはなぜか。帰属先はひとつではない。人間の多様性と尊厳を希求した名エッセイ。
919
ちくま文庫
貰っても困る、カスのような絵ハガキ「カスハガ」。観光地で絵ハガキセットを買うと1枚は全く作者の意図が掴めないものがある。有無を言わせぬその魅力をマンガで伝える。著者が選んだ「カスハガ・ベスト10」付。
920
ちくま文庫
春画では女性の裸だけが描かれることはなく男女の絡みが描かれる。男女共に楽しんだであろう表現に凝らされた趣向とは。「隠す・見せる」「覗き」等の視点から江戸のエロティシズムの仕掛けが明らかになる。図版多数。
921
単行本
「深夜の馬鹿力」「ウンナンのANN」「コサキン」「オードリーのANN」…。構成作家の証言のもと、90年代を中心に深夜ラジオを深掘りする。裏側を知れば、きっとラジオがもっと好きになる。
922
ちくま文庫
虫もいつか美しく羽ばたくことを夢みている。地べたを這いながらもいつか華麗に変身することを夢見て、したたかに生きる身近な虫たちを紹介する。精緻で美しいイラスト多数。[解説]小池昌代
923
ちくま文庫
激動の時間を過ごした昭和初期から戦後、娘の成長とともに自身の半生を描く自伝小説。母を失った病弱の愛娘を見届ける父親としての眼差し、作家としての苦難の時代を支えた妻への愛、全てを受け止める一人の人間の大きな物語。
924
ちくまプリマー新書
恋、食べ物、家族、動物、時間、お金、固有名詞の歌、トリッキーな歌など、さまざまな短歌について、その向こうの景色や思いを探る。歌人の二人がそれぞれの角度から語り合う、楽しい短歌入門。
925
ちくま学芸文庫
広間での雑居から個室への引きこもりへ。回し食いから個々人用食器の成立へ。個人の自由を求めつつ共同体に憧れてきた人間による“空間の分節化と再統合”の過程を追う。
926
ちくま新書
人は各々の対人距離がある。親密になる技術や偽の親密さから身を守るスキルは今や社会適応に必須。安全基地を手に入れるために欠かせない技術を臨床データとともに解明する。
927
ちくま新書
近代日本最大の啓蒙思想家がすすめる「学問」とは?国家と個人の関係を見つめ世のために動くことで自分自身も充実する生き方を示し、激動の明治を導いた大ベストセラー。その言葉は今の時代にこそ響く。
928
ちくま学芸文庫
片輪、めくら、特殊部落…。公には使ってはならないこれらの言葉は、なぜ「差別語」であるのか?言葉が持つ文化的背景などからそのゆえんを解読。避けるだけでは何の解決にもならない。[解説]礫川全次
929
ちくま文庫
1800年頃のノルマンディ、王党軍騎士を救うべく12人の戦士が死地へ。凄絶な戦闘と聴覚を失ったヒロインをめぐる秘密をデカダンス美学の光芒を放つ文体で描く。プルーストが愛した傑作。
930
ちくま文庫
愛すべき木こりの伝説「巨人ポール・バニヤン」など、アメリカの人々が開拓時代から愛し語りついできた説話・怪談・ほら話など全54話。オモテの顔に隠された、アメリカの素顔。
931
ちくま学芸文庫
生誕から本能寺の変まで織田信長の足跡をつぶさに伝える一代記。その記録は極めて正確、従来の像が塗り替えられようとしている現今においても第一級史料としての地位を失っていない。[解説]金子拓
932
ちくま文庫
地球上の電気が消失した「絶電現象」は人類を襲う未曾有の危機の前兆だった。日本SF初の長篇にして緻密な構成と魅力的な登場人物で圧倒的な面白さを誇る記念碑的傑作。旧版あとがき2篇と野田昌宏の解説を収録。[解説]日下三蔵
933
ちくま学芸文庫
あらゆる社会はその全過程を究極的に意味づける象徴の体系、「聖なる天蓋」をもつ。宗教について理論・歴史の両面から新たな理解をもたらした古典的名著。
934
ちくま文庫
暗澹は滑稽に通じる――。20世紀初頭、ダブリンに住む市民の平凡な日常の出来事を、リアリズムに徹した手法で淡々と綴った芸術性の高い短篇小説集。各短篇のていねいな注釈、解説、地図を付す。
935
ちくま学芸文庫
正義が自然に基礎をもつとする自然権の否定こそが20世紀における全体主義の台頭をもたらした。万人の自由と平等をうたう近代的理性それ自体の問題を浮き彫りにした、政治哲学者の主著。
936
ちくま文庫
同情の拍手などいらない!リング上で自らをさらけ出し世間のド肝を抜いた障害者プロレス団体「ドッグレッグス」、涙と笑いの快進撃。20年後のあとがき付。[解説]齋藤陽道
937
ちくま文庫
これまで高校国語教科書に掲載されたことのある太宰治の短編小説集。走れメロス/富嶽百景/女生徒/水仙/トカトントンなどに加え併せて読みたい名評論収録。教科書に準じた傍注や図版付。
938
単行本
イチロー、松井、松坂から忘れていたあの選手や球界を揺るがせた事件まで、サブカルとプロレスを駆使して平成プロ野球をぶった斬る。「バカヤロー、平成プロ野球はまだ終わっちゃいねえよ!」愛と笑いの平成プロ野球コラム。
939
筑摩選書
ヨーロッパ中世末期。魔女狩りが激烈をきわめる中、各地で怪物、凶兆、天罰等々、怪異現象が大増殖した。畏怖と好奇心の交錯するなかから、近代的思考が生まれる過程を切り出す。
940
ちくま新書
朝鮮思想史を概観すると、思想の純粋性をめぐる激烈な闘争が繰り返し展開されてきたことがわかる。古代から現代韓国・北朝鮮まで、さまざまに展開されてきた思想を霊性的視点で俯瞰する、はじめての本格的通史。
941
単行本
足の裏をお日さまにあてて昼寝する。冬の動物園を歩く。椅子にペンキを塗る……。ひとりごとみたいな。誰かと、おしゃべりしているみたいな。スタイリスト岡尾美代子さんがのんびりした幸せを語るエセー&フォト。
942
ちくま学芸文庫
芸術も政治も経済も「専門家」に任せきりでお手並拝見と構えている間に大仕掛け茶番劇のエキストラに動員されてしまいかねない。飽くなき異義申立てと「状況の構築」のための道具かつ、武器。
943
ちくま文庫
日本近代建築史の研究者たちが、街を徘徊し、古い建物、変った建物を発見し調査する…「東京建築探偵団」の主唱者による、建築をめぐる不思議で面白い話の数々。稀有な東京論・都市論の本![解説]山下洋輔
944
ちくま文庫
恋多きゼウスと嫉妬に狂う妻ヘラ、その子ヘーパイトスと美の女神アプロディテ、恋の矢をもつエロス…オリュンポスの神々はいかに戦い恋したか。人間くさい神々をめぐるドラマをわかりやすく綴った入門書。[解説]竹西寛子
945
ちくま学芸文庫
美の使徒藤原定家の厖大な漢文日記『明月記』を読解し、乱世に生きる二流貴族としての苦渋に満ちた実生活者像と重ねてとらえ、この転換期の時代の異様な風貌を浮彫りにする。本篇は定家一九歳から四八歳までの記。
946
ちくま新書
See you again.は永遠の別れの時だけに使う?ドンマイ、ハイテンション、ファイトは全然通じない?日本人が身につけている英語は勘違いがたくさん。正しい言い方を伝授。
947
ちくま学芸文庫
性行為を用いた修行「性的ヨーガ」や呪いの術など、チベット密教に色濃く存在する闇の領域。知られざるその秘密に分け入り、宗教と性・暴力の関係を抉り出す驚異の密教入門書。
948
ちくま文庫
文字の奥にひそむ老子の声、それを聞きとるのは生命のメッセージを感得することだ。さりげない詩句で語られる宇宙の神秘と人間の生きるべき大道とは?生き生きとした言葉で現代に甦る『老子道徳経』全81章の全訳創造詩。
949
ちくま学芸文庫
日本古典文学中屈指の名文『方丈記』。大火、大風、遷都、大地震などが迫真の描写で記録され、天災、人災、有為転変から逃がれられない人間の苦悩と世の無常が語られる。人はいかに生きるべきかを省察する。
950
ちくま文庫
宇宙衛星やロボットから携帯電話まで、現代の最先端技術を支えている町工場。経験や勘を武器に知恵や工夫を重ねる姿は、ものづくりの本当の楽しさを教えてくれる。元旋盤工ならではの視点で描いたルポ。
951
ちくま学芸文庫
1946年10月25日、二人は初めて顔を合わせた―。BBCジャーナリストによる傑作ノンフィクション。
952
ちくま学芸文庫
中央集権の確立、パリ一極集中、平等を自由に優先させる精神構造―フランス革命の成果は実は旧体制の時代に既に用意されていた。現代社会に対する透徹した予見と病理学的診断を含んだ政治思想史の金字塔。
953
ちくま文庫
三国志の四大スター(曹操、孫権、劉備、諸葛亮)を始めとして、彼らをめぐる勇士傑物、女性たちなど、正史「三国志」の主要な登場人物を縦横に語り尽くす。「本読みの達人」による、最良の「三国志」案内。
954
ちくま学芸文庫
西欧化だけが日本の近代化の道だったのか―。魯迅を敬愛する思想家が、戦前からの中国文学研究の蓄積のうえに、日本の近代化、中国観・アジア観、ナショナリズムを鋭く問い直した評論集。[解説]加藤祐三
955
ちくま学芸文庫
科学とはどんなものか。ギリシャの力学から惑星の運動解明まで、理論変革の跡をひも解いた入門書。三段階論で知られ、湯川・朝永・南部らに影響を与えた物理学者による科学論への誘い。[解説]上條隆志
956
ちくま学芸文庫
昔話発掘の先駆者として「日本のグリム」とも呼ばれる著者の代表作。故郷・遠野の昔話を語り口を生かして綴った183篇。不思議な、愉快な、奇想天外な、あるいは怖い、珠玉の物語集。[解説]益田勝実、山下久男、石井正己
957
ちくま学芸文庫
美女に化けた妖怪、鬼らが繰り広げる艶やかで面白い物語の数々。日本の文豪にも影響を与えた中国怪異文学の金字塔。精巧絶倫(すぐれてじょうず)なひとだこと―。独特のルビで読ませる名訳で。[解説]南條竹則
958
ちくま文庫
20歳で竜王に、その後もトップ棋士であり続ける著者が将棋に関する全てを本音で語り尽くす。駒の動かし方、コンピュータとの対戦、対局中の心理、休日の過ごし方…。今明かされる棋士の頭の中![解説]大崎善生
959
単行本
人はなぜ向き合えないのか?見つめ合う二人のあいだに何が起こっているのか。あまりに動物的であまりに人間的な対面の場の力学。不可思議な力がうごめく対面の諸相から現代社会のありようを浮彫にする野心的論考。
960
ちくま文庫
あの時代の、あたり前の人間の日常が忘れられている―。日韓併合期、朝鮮半島で人々は何を感じ、どう暮らしていたのか。人との交流から朝鮮の自然や文化まで、朝鮮半島での日常を鮮やかによみがえらせる。
961
ちくま文庫
システムから降りて好きなことをしても大丈夫。経済成長を求める企業で自分の時間もなく働く人生よりも小さく自営し人と交流ししたいことをする。開業までの道のりとコツの伝授。[解説]山田玲司
962
単行本
日本はいかにして「近代化(モダナイズ)」を模索したのか。明治維新から戦後まで日本近代史に絢爛たる巨人らの思索を網羅。「評論」はここから始まった。解答編付
963
筑摩選書
体操服の下に肌着を着てはいけない、生まれつき茶髪でも黒に染めろ等の不合理な校則。客観性に疑問符がつく「道徳」教科の成績評価や素手トイレ掃除…。公教育の今をレポート。
964
ちくま学芸文庫
経済格差、幇助自殺、妊娠中絶…容易に答えの出せない現代の問題を考えるのに必要な思想とは? 正義を支えるものは何なのか? あの白熱の議論を総括!サンデル教授の主著。
965
ちくま文庫
東京は再びオリンピックに向け普請中だが、街を歩けば懐かしい風景の片鱗を思い出す―。記憶の中にある風景を思い浮かべ、重ね合わせながら歩く。東京の今と昔が交錯するエッセイ集。[解説]えのきどいちろう
966
筑摩選書
会社まかせの時代は過ぎ去った。雇用のあり方が多様化する中で、柔軟で安定した職業人生を送るために欠かせないのが「契約」という考え方。「契約」を軸に雇用の現在を浮かび上がらせた渾身作!
967
ちくま学芸文庫
世界経済活動は分散したのではない、特権的大都市に集中したのだ。都市論・移民研究・政治経済学の金字塔。
968
ちくま文庫
「謎の巨匠」自身がまとめた初期短篇集。作家修業時代を回顧する序文付。ポップ・カルチャーと熱力学、情報理論とスパイ小説が交錯する驚異に満ちた世界。[解説]高橋源一郎、宮沢章夫
969
ちくま学芸文庫
家、宇宙、貝殻、ミニアチュール―人間をとりまくさまざまな空間は、どのような詩的イメージを喚起させるのか?新たなる想像力の現象学を提唱し、人間の夢想に迫るバシュラール詩学の頂点。
970
ちくま文庫
江戸時代、商家の内儀・三井清野のゴージャスでスリリングな大観光旅行。関所抜け、買い物…日記をもとに総距離約2420キロ、旅程108日を追体験。[解説]石川英輔
971
ちくま学芸文庫
未練を残しこの世を去った者に日本人はどう向き合ってきたか。祟りと祀り、穢れと祓い、供養と調伏、憑依。民衆宗教史の視点からその宗教観・死生観を問い直す。「靖国信仰の個人性」増補。
972
ちくまプリマー新書
体育も部活もまずは走るところからスタート。それなのに、きちんとした走り方を教えてくれない。「走る技術」を習得すれば誰でも必ず速くなる! プロのトレーニングコーチが教える正しい走り方。
973
単行本
何となく気になる、なぜか気になる。人ん家の植え込み、モンブランの中身、毎年の桜・・・・・・。人生にほぼ必要のない確認のために、そこそこの時間を費やす。小さいけど大事な、益田さんの確認。エッセイ&漫画集。
974
ちくま文庫
没後なおカリスマ性を放つ著者の魅力を凝縮。ロマンチックな眼差しと鋭い洞察、シュールな微笑みをたずさえたユーモアセンス。生い立ち、酒、文学、ロック、そして恋。[解説]いとうせいこう
975
ちくま学芸文庫
透視図法は視覚とは必ずしも一致しない。それはいわばシンボル的な形式なのだ――。世界表象のシステムから解き明かされる、人間の精神史。
976
ちくま文庫
ひとは服なしでは生きられない。流行に巻き込まれず生きることもできない。ファッションやモードを素材にアイデンティティや自分らしさの問題を現象学的視線で分析するファッション学のスタンダードテキスト。
977
ちくま学芸文庫
アジアの共産主義国家は抑圧政策においてソ連以上の悲惨を生んだ。中国、北朝鮮、カンボジアなどでの実態は我々に歴史の重さを突き付けてやまない。
978
ちくま文庫
向島に生まれ、父露伴より家事、身辺にわたり厳しい躾をうけた文。24歳で嫁いだが10年後に離婚。実家で晩年の父をみる。ジャーナリズムと隔たりをとり、自らの足跡を刻むように文筆を続けた。[解説]安野光雅
979
ちくま学芸文庫
大衆社会の到来とともに公共性の成立基盤は衰退した。民主主義は再建可能か?プラグマティズムの代表的思想家がこの難問を考究する。今こそ民主主義を擁護する。[解説]宇野重規
980
単行本
最新研究成果を含む増補決定版!新校本全集や文庫版全集に対応した豊富な語彙。賢治の全作品を中心にノート・メモ・手帳・書簡も対象。天文・地質や宗教等の専門用語から賢治の造語まで網羅。カラー口絵・年譜・関連地図付き。
981
ちくま文庫
幼少より蒐集に取りつかれてきた男はジッポー、レコードなどの「物体」を超えて「概念」を蒐集する“エアコレクション”の境地にまで辿りついた――。驚愕の人生と画期的コレクション論。
982
ちくまプリマー新書
モテたい、選ばれたい、認められたい……。ダイエットの動機は様々だけど、その強い思いで生きづらくなっていませんか?食べること、他者と生きることをあらためて見つめなおす。
983
ちくま文庫
饅頭本とは葬式饅頭・紅白饅頭替わりの顕彰本・記念本である。古書店主であった著者がそれらを手掛かりに実業家、文化人、アスリート、さらには泥棒まで、歴史に埋もれた万骨の人たち50人を紹介。
984
ちくま文庫
ビール造りの第一人者がたどるビールの歴史。メソポタミアでの発祥から修道院でのビール造り、日本への伝来まで。エールとラガーの違いは?知っておきたい知識満載。読めば、もっとうまくなる。
985
ちくま学芸文庫
帝都防衛を担った兵士が昭和19年11月から翌年の敗戦に至るまで、文庫本の余白にひそかに綴った日記。各地被害、斃れゆく戦友への思い、国への疑念…空襲の実像を示す第一級資料。[解説]吉田裕
986
ちくま新書
さまざまな日常の局面におけるちょっとした工夫を習慣化することで、老若男女を問わず誰でも日々向上することができる。九十歳を越えてもなお知的創造を続けた「知の巨人」による、『思考の整理学』日常生活実践編。
987
ちくま文庫
桂枝雀が落語の魅力と笑いのヒミツをおもしろおかしく解きあかす本。持ちネタから選んだ落語五席を紙上再演。さらに対談で「笑いのメカニズム」について考えをめぐらし、落語のサゲを四つの型に分類。[解説]上岡龍太郎
988
ちくま学芸文庫
クラインの壺やメビウスの輪から見えてくる奇妙な世界とは?難解と思えるトポロジーの考え方そのものは「ものごとを大づかみに把握する」という方法とたいへん近い。直観的に解き明かす入門書。[解説]松本幸夫
989
ちくま学芸文庫
水銀およびその原料たる辰砂(朱砂、丹砂)は古来、金属精錬、鍍金、医薬、顔料、化粧品などに広く用いられた重要な金属資源である。地名・神社名を史料として用いるという卓抜な発想から古代史が浮き彫りにされる。
990
ちくま学芸文庫
「戦場に架ける橋」の舞台となったタイ・クワイ河流域の日本軍俘虜収容所での苛酷な経験を綴った、イギリス将校による戦争ノンフィクション。もうひとつの戦いを描いた人間記録。
991
単行本
救いは、国家との合一!?人生に苦悶し不安に苛まれた戦前期の青年たち。救いを希求し政治活動へと傾斜したその帰結とは?安藤輝三ら24名に光を当て、現代日本に今なお伏流する超国家主義の核心に迫る。
992
ちくまプリマー新書
20世紀初め、毒を撒き散らす悪女として恐れられた患者の衝撃的な実話。健康保菌者の公衆衛生と人権とは――。伝染病の恐怖によって差別や社会の分断を進めぬために読むべき歴史的教訓の書。
0993
ちくま学芸文庫
日米関係の悪化を食い止めるべく奔走するも日米はついに開戦へ。激動の十年、どのような外交交渉が行われたのか。当事者のみが語りえる迫真の描写によって克明に記録した昭和史の一級史料。
994
筑摩選書
日本人海外戦没者240万人の内113万人の遺骨が見つかっていない。太平洋各地で旧日本軍兵士及び民間人約500体の遺骨を鑑定してきた人類学者は何を見たか。最前線からのレポート。
995
ちくま学芸文庫
時の政権に抗いながらも侵略国の国民となってしまった人間は、一体どう戦争の罪と向き合えばよいのか。戦勝国の罪にも触れながら責任のありかを追究した、戦争責任論不朽の名著。
996
ちくま新書
日本史の先端研究者の知見を結集。政治・経済・外交・社会・文化など15の重要ポイントを押さえる形で中世史を俯瞰する。最新の調査・研究の成果や論点が理解できる、待望の通史。
997
ちくま学芸文庫
われわれは、もはや脱構築ではなく、建設をこそ語らねばならない――。あらゆるものが瓦解したこの20年間の代表的講演を著者みずからが精選した講演集。いま必要とされる強靭な言葉と思想。
998
ちくま学芸文庫
魔女狩り、子殺し、拷問、処刑…美術作品になぜこれほど凄惨な場面が繰り返し描かれてきたのか?そこにどんな欲望と残虐性を読みとることができるのか?人間の裏面を抉り出す衝撃の美術史。
999
単行本
代々「正」の字を名に継ぐ銭湯の男たち、大根のない町で大根の物語を考える人…様々な場所で、人と人は人生のひとコマを共有し、別れ、別々の時間を生きる。人間と時間の不思議がここにある。この星にあった、だれも知らない、だれかの物語33篇。
1000
ちくま文庫
あなたがつくる世界に一冊だけの本。紙に記した言葉は時を超えて誰かに届き、いつか心を打たれ、知識を得、悩みを解決する人たちが現れる。「本」との出会いが人と世界を前進させると信じる全ての人に。装幀:安野光雅