1968〜72年は、世界の文化が同時性のもとに成立した歴史上はじめての瞬間であった。この5年間には、政治を表象する文化があったのではない。文化が政治的たらざるをえない状況が存在していたのだ。変革と実験の時代に、いったい何が起きていたのか? 本書では、美術、演劇、舞踏、図像、映画、音楽、流行、写真の領域で生じていたさまざまな現象を前景化し、歴史的記憶として読者に差し出す。図版資料満載の超弩級評論集。
〈1968年〉には何が起きたか 四方田犬彦
- 美術
- 祝祭、狂乱、共闘、流転(椹木野衣)
- グラフィックス
- 異端とエロス(四方田犬彦)
- 演劇
- アングラ革命とその時代(西堂行人)
- 写真
- 時代の現場1968‐72(大島 洋)
- 舞踏
- 暗黒舞踏の時代(國吉和子)
- 音楽
- 商業主義と表現のはざまで(稲増龍夫)
- ファッション
- ミニスカートと『an・an』の時代(中野 翠)
- 映画
- 解体と噴出(四方田犬彦)
- 雑誌
- 百家争鳴の時代(上野昂志)
年表 1968〜72/図版出典一覧/執筆者来歴
四方田犬彦 編著
稲増龍夫/上野昴志/大島 洋/國吉和子/椹木野衣/中野 翠/西堂行人 著
ISBN:978-4-480-01661-4/定価:本体2400円+税
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稲増龍夫/上野昴志/大島 洋/國吉和子/椹木野衣/中野 翠/西堂行人 著
ISBN:978-4-480-01661-4/定価:本体2400円+税
詩は書かれる先から読まれていった。小説は物議を呼んだ。批評は絶対支持か、断固粉砕だった。難解さこそ美徳であった。知の権威が問われ、言語の秩序が大きく揺らいだとき、文学はかつてなく輝いていた。1968年から72年まで、実験の時代の文学アンソロジー。
告知と現実 四方田犬彦
- 中上健次/寺山修司編『ハイティーン詩集』より/寺山修司選『高3コース』より/永山則夫
- 鈴木いづみ/佐藤泰志/石井尚史
- 帷子 耀/芝山幹郎/清水 昶/佐々木幹郎/道浦母都子
- 吉増剛造/平岡正明/支路遺耕治
- 藤井貞和/松下 昇/菅谷規矩雄
- 『戯歌番外地』より/唐 十郎「河原者の唄」より/土方 巽
- 吉本隆明/澁澤龍彥/三島由紀夫/村上一郎
詩が若かったころ 福間健二
四方田犬彦/福間健二 編
ISBN:978-4-480-01662-1/定価:本体2400円+税
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ISBN:978-4-480-01662-1/定価:本体2400円+税
1968年、漫画はもはや子供たちの玩具ではなかった。漫画は言語と映像を重ねもつ最新メディアとして、文学に追いつき、映画を追い越そうとしていた。エロスと死の欲望。終末論とテロの恐怖。辛辣なるパロディから無償のノンセンスまで、漫画は壮大な領野にわたり、驚くべき実験を試みた。漫画の革命家から消えてしまった漫画家まで、激動の5年間に発表された24篇を収録!
漫画に何が起こったか 四方田犬彦
- 林 静一「山姥子守唄」
- 佐々木マキ「ヴェトナム討論」
- 岡田史子「墓地へゆく道」
- つげ義春「ゲンセンカン主人」
- つりたくにこ「彼等」
- 上村一夫「完全なる答案用紙」
- 勝又進作品集(抄)
- 赤塚不二夫「天才バカボン」
- 宮谷一彦「緑色なる花弁──性紀末伏魔考」
- 谷岡ヤスジ「メッタメタガキ道講座」
- 水木しげる「涙ののるま」
- 山上たつひこ「回転」
- 大山 学「化石の森」
- 沼田 清「牙」
- 淀川さんぽ「たこになった少年」
- 花輪和一「肉屋敷」
- 藤子不二雄Ⓐ「ひっとらぁ伯父サンの情熱的な日々」
- 池上遼一「三面鏡の戯れ」
- 樋口太郎「フーテン・21時」
- 楠 勝平「臨時ニュース」
- 安部愼一「美代子阿佐ヶ谷気分」
- 鶴見俊輔「『ガロ』の世界」
- 村上春樹「佐々木マキ・ショック・1967」
- 天沢退二郎「つげ義春覚え書──「ねじ式」における芸術の情況」
1968――〈破壊的性格〉の時代 中条省平
四方田犬彦/中条省平 編
ISBN:978-4-480-01663-8/定価:本体2600円+税
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ISBN:978-4-480-01663-8/定価:本体2600円+税
写真:日大全闘記録班(『日大闘争』1969年)