お知らせ
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- 新聞
- 2021.4.10
- 毎日新聞に松原隆一郎さんによる書評が掲載されました。
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- Web
- 2021.4.10
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「bizble」にて紹介されました。
【おすすめ本要約】エマニュエル・トッドの思考地図
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- Web
- 2021.3.23
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JBpressより著者インタビューが配信されました。
蔓延するリベラルな個人主義は逆に個人を脆弱にする
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- Web
- 2021.3.22
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JBpressより著者インタビューが配信されました。
日本の使命は、対中国のために米露を組ませること
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- Web
- 2021.3.1
- flier(フライヤー)より、要約記事が配信されました。
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- 新聞
- 2021.2.27
- 産経新聞にて、恩田陸さんの「最近読んで面白かった本」として紹介されました。
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- 新聞
- 2021.1.21
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日本経済新聞に中沢孝夫さんによる書評が掲載されました。
平易な言葉の説明力 中沢孝夫氏が選ぶ3冊
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- 雑誌
- 2021.1.15
- 「週刊現代」(1/23号)に佐藤優さんによる書評が掲載されました。
調子の狂ってしまったこの現実世界で何が起こっているかを見通し、それがこれからどうなっていくかを考えること──これこそが現代の私たちに最も求められているものであり、いわゆるAI(人工知能)には代替できない人間らしい知的な営みでもあると思います。それがつまり、「思考する」ということなのです。
さまざまな「予測」の根底にあるのが、トッド氏が長年の歴史研究を通して培ってきた思考法であり、それに裏打ちされた独自の分析眼です。いっけん突拍子もないものにみえる「予測」が、どのような分析から導き出された論理的帰結なのかを明かしていきます。
日本に関してはどうでしょう。このまま表面的にはうまく収束を迎えることができるかもしれませんが、そうした場合、内部で人々のある程度の満足感が得られることにより、これまでよりもさらに、高齢者を救うことよりも子どもを産むことのほうが大切であるという事実を見えなくさせてしまう可能性はあるでしょう。そうして、思想的にまどろんだような状態がますます強化されるのではないでしょうか。もちろん、このような傾向はすでに日本ではみられるものです。
困難な時代/思考を可能にする土台/なぜ哲学は役に立たないか/混沌から法則を見いだす/思考とは手仕事/考えるのではなく、学ぶ/能力はだれもが平等/思考のフレーム/処理能力としての知性/記憶力という知性/創造的知性/機能不全に注目する
自分のなかに図書館をつくる/研究者とは旅人である/仕事にヒエラルキーはない/趣味の読書、仕事の読書/市民としての読書/研究は楽しくなくてはいけない/注に注目せよ/分野横断的に読む/カニ歩きの読書(二つの軸の交錯点、もう一つの補助線、準備としての読書、 新たに学んだことを掘り下げる、元のテーマに立ち返る、隙間を埋める読書、着地点の見当をつける)/結論づける勇気
社会から覆いを取り去る/社会を維持するための幻想/文学による探求/精神分析による観察/合理主義と経験主義/歴史に語らせる/すべては歴史である
「発見」とは何か/データ蓄積から着想へ/無意識での攪拌プロセス/アイディアにどう向き合うか/データの意味に気づく力/「普通である」という異常/思いつきをかたちにする/アイディアを妨げるもの/グループシンクの社会/リサーチから発見へ/自分の発見に驚く/予想外のデータを歓迎する/自信がなければ何も生まれない/誰かに評価してもらうこと
虚偽意識に囚われた人々/現実を直視する条件/英語で読む利点/アウトサイダーであれ/外の世界へと出る経験/外在性のつくり方/古典を読む意義/比較という方法/別の世界を想定する/機能しすぎる知性はいけない/別のかたちで刺激を与える
アナール学派の弱点/社会を観察する目/今現在から逃れること/分析の時間的尺度/過去から未来を考える/歴史学、統計学との出会い/歴史統計学の考え方/データの背後には人がいる/現実にはいくつもの描き方がある/相関係数から読み解く/機械のように検証する/統計学的想像力
社会への発言/怒りに基づく介入/書くことは苦手/友人を説得するように/書きながら考えない/ディクテーションという方法/章立てはチェックリスト
学術界からの反感/思想というバイアス/同調圧力に抗う/価値観ではなく知性の戦いを/学者としての私、市民としての私/研究結果に忠実であれ/フォーマット化される知性/複数の自己/最悪の事態を予期できないわけ/批判を受けるという特権
ウイルスが明るみに出したもの/家族構造との関係性/現実には服従せよ/進行中の危機を思考する/歴史という補助線/ポスト・コロナを予測する/思考から予測へ――三つのフェーズ/芸術的行為としての予測