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パックンからのメッセージ(「はじめに」より)
私たちの対談では、演説の現場を訪れたときのリアルな体験談や各演説の知られざる裏話などを紹介します。社会的、政治的な背景を独自のわかりやすい口調で解説する池上さんの魅力があふれています! 同時に、演説大国アメリカの観点、または修辞学(古代ギリシャの時代から続いているコミュニケーション学)に基づいた分析で話術を解説する、僕の微力もあふれています!(・・・)
池上さんと僕との、この旅が終わったら、あなたはきっと世界をよりよく理解し、話術をよりよく駆使するようになっていると予想します。そして、そのあなたも、神様や発明家、独裁者じゃなくても、毎日少しずつ世界を動かし、変えていく人になるでしょう。
池上彰さんからのメッセージ(「おわりに」より)
「言葉の力」は凄い。人の心を動かし、本当に世界を動かすことができる。
そんなことを多くの人が実感したのは、2022年2月にロシアがウクライナに軍事侵攻した後のことでしょう。(・・・)
世界の首脳たちの演説は、それぞれの時代と場所によって規定されています。どんな時代背景にあって発せられた言葉なのか。それを知ることで、現代史が一段と理解できることでしょう。
「演説要旨」
を収録
目次
第1部 抗戦と平和
1.ウィンストン・チャーチル
「我々は戦う。岸辺で、上陸地点で、野原で、街路で、丘で」 1940年6月4日
【原文抜粋】
【演説要旨】
2.ウォロディミル・ゼレンスキー
「ウクライナに栄光あれ」 2022年3月8日/同12月21日
【演説要旨=2022年3月8日 英国議会オンライン演説】
【原文抜粋=2022年12月21日 米国連邦議会】
【演説要旨=2022年12月21日 米国連邦議会】
3.ジョン・F・ケネディ
「Ich bin ein Berliner(私はベルリン市民です)」 1963年6月26日
【原文抜粋】
【演説要旨】
4.ロナルド・レーガン
「この壁を壊してください!」 1987年6月12日
【原文抜粋】
【演説要旨】
5.リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー
「過去に目を閉ざす者は現在にも目をつぶることになる」 1985年5月8日
【演説要旨】
6.ジャワハルラール・ネルー
「世界で何が起ころうとも、どちらにも属さない」 1955年4月18日
【演説要旨】
7.鄧小平
「今、3 つの世界がある」 1974年4月10日
【演説要旨】
8.昭和天皇
「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び」 1945年8月15日
【「玉音放送」原文】
【「人間宣言」抜粋】
9.安倍晋三
「希望の同盟へ」 2015年4月29日
【日本語訳抜粋】
第2部 迫害と希望
10.マーチン・ルーサー・キング
「I have a dream(私には夢がある)」 1963年8月28日
【原文抜粋】
【演説要旨】
11.マルコムX
「The Ballot or the Bullet(投票か弾丸か)」 1964年4月12日
【原文抜粋】
【演説要旨】
12.ネルソン・マンデラ
「死ぬ覚悟はできている」 1964年4月20日
【原文抜粋】
【演説要旨】
第3部 課題に立ち向かう
13.マララ・ユスフザイ
「一人の子ども、一人の先生、一本のペン、そして一冊の本が世界を変える」 2013年7月12日
【原文抜粋】
【演説要旨】
14.ジャシンダ・アーダーン
「私たちが信じている国になるために」 2019年3月29日
【原文抜粋】
【演説要旨】
15.アンゲラ・メルケル
「親愛なる市民の皆様へ」 2020年3月18日
【演説要旨】
原文出典
池上彰/パトリック・ハーラン著
世界を動かした名演説
演説とは「言葉での戦闘」だ。大戦の戦況を覆した演説、史上最強の謝罪演説、被差別者側の切実なほしい物リスト……。現代史を語る上で欠かせない珠玉の名言集。
ちくま新書1752/288頁/定価: 1034円(10%税込)/ISBN:978-4-480-07585-7