聞くための小手先の技術から、聞いてもらうことに備わる深いちからまで、
20年近い臨床経験から学んだことをすべて書く。読んだそばからコミュニケーションが変わる、革新的な一冊。
「聞く」は声が耳に入ってくることで、
「聴く」は声に耳を傾けること。
「聴く」のほうがむずかしそうに見えて、実は
「聞く」ほうがむずかしい。
「聞く」の不全が社会を覆ういまこそ
「聞く」を再起動しなければならない。
そのためには、それを支える
「聞いてもらう」との循環が必要だ──。
「聴く」は声に耳を傾けること。
「聴く」のほうがむずかしそうに見えて、実は
「聞く」ほうがむずかしい。
「聞く」の不全が社会を覆ういまこそ
「聞く」を再起動しなければならない。
そのためには、それを支える
「聞いてもらう」との循環が必要だ──。
これは『聞く力』の進化版!
誰かに話を聞いてもらうために、まずは誰かの話を聞く。そしてそのために、まずは読む。
これは「そのための本」です。
── クリープハイプ尾崎世界観さん
誰かとうまくいかないって時は、まずはこの本を開いてひと呼吸置く。
何が足りてなくて、どこから始めたらいいのかが見えてくるから、きっと大丈夫になれる。
今日から使えて、ずっとそばに置いておきたい一冊でした。
何が足りてなくて、どこから始めたらいいのかが見えてくるから、きっと大丈夫になれる。
今日から使えて、ずっとそばに置いておきたい一冊でした。
── 代官山 蔦屋書店 宮台由美子さん
耳を傾ける立場が常に入れ替わり、複雑ですぐ理解できなくても周囲に聞いてもらえる雰囲気を作り継続していく大切さ。人生でふと気になる事があればこの本へ寄り道し聞くことのメンテナンスをしてまた日常に戻ろう。
いつも傍らに置きたい一冊となった。
いつも傍らに置きたい一冊となった。
── 大盛堂書店 山本亮さん
大変感動しました。本書自体が、長年にわたって積み重なってきた心の傷や、他者の声を聞きたくても聞くことのできないジレンマ――苦しみとしての心の闇に向き合ってくれるような、カウンセリングの効果を持つように思えました。
近年、ともすれば「共感」が自己犠牲や主体の抹消にもとづく全面的な他者ファーストと混同されがちな状況において、まず自分の苦しみや本音の言えなさをこそ聞いてもらう必要があるとの論旨は、大変現実的なところで希望に満ちたお話です。「心の中の悪しき他者」に苦しみ続ける一人の個人として、お礼申し上げます。
近年、ともすれば「共感」が自己犠牲や主体の抹消にもとづく全面的な他者ファーストと混同されがちな状況において、まず自分の苦しみや本音の言えなさをこそ聞いてもらう必要があるとの論旨は、大変現実的なところで希望に満ちたお話です。「心の中の悪しき他者」に苦しみ続ける一人の個人として、お礼申し上げます。
── くまざわ書店 八王子店 磯前大地さん
なんたらの技術という本のいかに多いことか。
わたしはそういうものにどちらかというと懐疑的なのだが、おそらく本書はそういう本と一線を画すものであり、無理矢理同じカテゴリーに嵌め込むのなら、テクニカルなスキルとしては最も初歩的かつ、最も人間的なことが書かれている。
私たちはある面で非常に複雑な精神を有する。
故に抱える問題が過度に肥大化することもしばしばだが、その問題がどこに端を発しているのか考えてみて欲しい。
核心はいつも本書と共にある。
わたしはそういうものにどちらかというと懐疑的なのだが、おそらく本書はそういう本と一線を画すものであり、無理矢理同じカテゴリーに嵌め込むのなら、テクニカルなスキルとしては最も初歩的かつ、最も人間的なことが書かれている。
私たちはある面で非常に複雑な精神を有する。
故に抱える問題が過度に肥大化することもしばしばだが、その問題がどこに端を発しているのか考えてみて欲しい。
核心はいつも本書と共にある。
── 紀伊國屋書店 浦和パルコ店 竹田勇生さん
とにかく読みやすかったです。楽しく読み進めているうちに、人間関係における現代の問題について考えさせられもしました。周囲の人に優しくしたいけど難しいと感じている人に読んでほしいです。
── ジュンク堂書店 吉祥寺店 中尾希さん
聞いてもらうこと、聞くこと。それが自分を、相手を救う。
自分のことを知ってもらいたい、わかってほしい気持ちがあると僕らは話すこと、話し方の技術を知りたくなってしまう。
そうではない。
「聞くことのちから」こそが円滑なコミュニケーションの形成、ひとを変えることに繋がるのだ。
自分のことを知ってもらいたい、わかってほしい気持ちがあると僕らは話すこと、話し方の技術を知りたくなってしまう。
そうではない。
「聞くことのちから」こそが円滑なコミュニケーションの形成、ひとを変えることに繋がるのだ。
── 紀伊國屋書店 新宿本店 鈴木重人さん
お知らせ
雑誌
2023.3.6
「週刊教育資料」3/6号にて清原洋一(秀明大学教授)さんに紹介されました。
NEWS
2023.2.10
新書大賞2023(主催:中央公論新社)で5位に選ばれました。
WEB
2023.1.31
「ダ・ヴィンチweb」にて成田全さんに紹介されました。
新聞
2023.1.28
日経新聞の「ランキング-新書(1月15日~21日)名古屋・三省堂書店名古屋本店」で7位にランクインしました。
新聞
2023.1.23
朝日新聞の「週刊ベスト10 三省堂書店全店調べ・新書部門<9~15日>」で10位にランクインしました。
新聞
2023.1.14
毎日新聞の「今週の本棚」にて著者インタビューが掲載されました。
TV
2022.12.29
NHK Eテレ「ハナシティ」に著者が出演しました。
新聞
2022.12.25
読売新聞の「読書委員が選ぶ「2022年の3冊」」で鵜飼哲夫さんに紹介されました。
ラジオ
2022.12.9
RBC iラジオ「アップ‼」にてジュンク堂書店那覇店森本店長に紹介されました。
新聞
2022.12.7
毎日新聞「ブックウオッチング」欄で紹介されました。
ラジオ
2022.12.5
「大竹まこと ゴールデンラジオ」に著者が出演しました。
新聞
2022.12.5
読売新聞夕刊「ひらづみ!」にて恩蔵絢子さんに紹介されました。
新聞
2022.12.4
産経新聞「産經書房」欄に著者インタビューが掲載されました。
新聞
2022.12.2
産経新聞に著者インタビューが掲載されました。
WEB
2022.11.25
NewsPicksに著者インタビューが掲載されました。
【新】あなたが知らない「聞く力」の真実
【新】あなたが知らない「聞く力」の真実
新聞
2022.11.25
週刊読書人にて北條一浩さんによる書評が掲載されました。
雑誌
2022.11.18
「週刊金曜日」2022年11月18日号に長瀬海さんによる書評が掲載されました。
新聞
2022.11.14
中日新聞夕刊「週刊 読書かいわい」にて紹介されました。
新聞
2022.11.8
読売新聞夕刊「ああ言えばこう聞く」に著者インタビューが掲載されました。
新聞
2022.11.5
朝日新聞「藤田結子の新書速報」にて紹介されました。
新聞
2022.11.5
日経新聞に短評が掲載されました。
雑誌
2022.11.1
「サンデー毎日」11/ 13号「遠回りの読書」に武田砂鉄さんによる書評が掲載されました。
ラジオ
2022.10.26
ABCラジオ「朝も早よから芦沢誠です」にて紹介されました(プレゼンター:井手琢人さん)。
雑誌
2022.10.24
「週刊ポスト」11/4号「話題の新刊!」で紹介されました。
WEB
2022.10.21
「週刊文春 電子版」にて「阿川佐和子のこの人に会いたい」対談記事が公開されました。
雑誌
2022.10.20
週刊文春連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」に対談記事が掲載されました。
WEB
2022.10.18
言論プラットフォーム「アゴラ」にて書評が公開されました。
release
2022.10.13
特設ページを開設しました
世の中にはたくさんの素晴らしい「聞く技術」本があるわけですが、
心理士としてひとつだけ不満がありました。
「聞く技術」を必要としているときほど、
実は技術なんか使っている余裕がないことです。
心理士としてひとつだけ不満がありました。
「聞く技術」を必要としているときほど、
実は技術なんか使っている余裕がないことです。
たとえば、パートナーや家族、同僚などの身近な人間関係で揉めているとき、
あるいは政治や社会課題をめぐって敵と味方が二分されるとき、
本当は対話が必要なときこそ、僕らの「聞く」は不全に陥ります。
相手の話を聞いていられなくなる。
あるいは政治や社会課題をめぐって敵と味方が二分されるとき、
本当は対話が必要なときこそ、僕らの「聞く」は不全に陥ります。
相手の話を聞いていられなくなる。
そういうとき、必要なのは、「聞く技術」ではなく「聞いてもらう技術」です。
僕らが話を聞けなくなるのは、僕ら自身の話を聞いてもらえていないときだと思うからです。
僕らが話を聞けなくなるのは、僕ら自身の話を聞いてもらえていないときだと思うからです。
「聞く」はふしぎです。聞くための小手先の技術から、
聞いてもらうことに備わる深いちからまで、
20年近い臨床経験から学んだことを、すべて書いてみました。
聞いてもらうことに備わる深いちからまで、
20年近い臨床経験から学んだことを、すべて書いてみました。
東畑開人
目次
まえがき
この本の問い/対話が難しい時代に/「聞く」を回復する/聞いてもらう技術?/いざ、「聞く」の世界へ
この本の問い/対話が難しい時代に/「聞く」を回復する/聞いてもらう技術?/いざ、「聞く」の世界へ
聞く技術 小手先編
1 時間と場所を決めてもらおう/2 眉毛にしゃべらせよう/3 正直でいよう/4 沈黙に強くなろう/5 返事は遅く/6 7色の相槌/7 奥義オウム返し/8 気持ちと事実をセットに/9 「わからない」を使う/10 傷つけない言葉を考えよう/11 なにも思い浮かばないときは質問しよう/12 また会おう/小手先の向こうへ
第1章 なぜ聞けなくなるのか
届かなかった言葉/社会に欠けているもの/聞くは神秘ではない/「対象としての母親」と「環境としての母親」/ほどよい母親/「対象としての聞く」と「環境としての聞く」/失敗とは何か/痛みを聞く/聞くのが難しい/首相に友達を/聞くはグルグル回る
第2章 孤立から孤独へ
連鎖する孤独/孤独と孤立のちがい/孤立とはどういう状態か/手厚い守り/個室のちから/メンタルヘルスの本質/他者の声が心に満ちる/安心とはなにか/孤立したひとの矛盾/一瞬で解決しない/心は複数ある/第三者は有利/個人と個室の関係/象牙とビニール/「聞いてもらう技術」へ
聞いてもらう技術 小手先編
日常編/1 隣の席に座ろう/2 トイレは一緒に/3 一緒に帰ろう/4 ZOOMで最後まで残ろう/5 たき火を囲もう/6 単純作業を一緒にしよう/7 悪口を言ってみよう/体にしゃべらせる ── 日常編まとめ/緊急事態編/8 早めにまわりに言っておこう/9 ワケありげな顔をしよう/10 トイレに頻繁に行こう/11 薬を飲み、健康診断の話をしよう/12 黒いマスクをしてみよう/13 遅刻して、締切を破ろう/未完のテクニック ── 緊急事態編まとめ
第3章 聞くことのちから、心配のちから
心に毛を生やそう/素人と専門家のちがい/初めてのカウンセリング/2種類の「わかる」/年をとってわかること/それ、つらいよね/世間知の没落/シェアのつながり/世間のちから/世間知と専門知の関係/心配できるようになること/カウンセラーの仕事は通訳/診断名のちから/バカになる/世間知の正体/理解がエイリアンを人間に変える/時間のちから
第4章 誰が聞くのか
対話を担う第三者/食卓を分断する話題/「話せばわかる」が通用しないとき/幽霊の話/聞いてもらおう/第三者には3種類ある/聞かれることで、人は変わる/当事者であり、第三者でもある/聞く技術と聞いてもらう技術
あとがき ── 聞く技術 聞いてもらう技術 本質編
おそらく世の中にはまだまだたくさんの「聞いてもらう技術」があると思います。
あなたにも「こうしてみたら、聞いてもらえた」という体験があって、オリジナルな技術をご存知かもしれません。もしよければSNSなどで、「#聞いてもらう技術」とつけてシェアしてもらえると助かります。万が一この本の改訂版を出すときには付け加えさせていただきます。 (著者より)
あなたにも「こうしてみたら、聞いてもらえた」という体験があって、オリジナルな技術をご存知かもしれません。もしよければSNSなどで、「#聞いてもらう技術」とつけてシェアしてもらえると助かります。万が一この本の改訂版を出すときには付け加えさせていただきます。 (著者より)