母と二人三脚で介護に取り組むマンガ家、ニコ。
人が変わってしまったかのような
祖母との生活に疲れ果てたニコたちの前に、
認知症の心理学の専門家、サトー先生が現れて……?
このマンガの作者。
宮城県育ち、都内で一人暮らし。
東日本大震災で実家が流されたり、
祖母が認知症になったり、母がガンになったりする。
猫が飼ってみたい30代。
高校時代「ご近所物語」(矢沢あい)のお便りコーナーに
イラストが採用され狂喜乱舞。
「私、漫画家になれるかも」と調子にのる。
好きな食べもの…レバ刺し、もっちりしたパン
認知症の心理学の専門家。
東京生まれ、千葉県育ち、大阪府在住。
豊富な知識と経験をもとにニコ家のピンチを救う。
自身の祖母も認知症で、母が自宅介護をしていた。
研究に打ち込むために無趣味主義だったが、
最近はそれを残念に思っている。
好きな食べもの…豆類全般、甘いものとお酒、
ハーゲンダッツ(ラムレーズン)
ニコの祖母。
宮城県生まれ。和菓子屋の娘で、9人姉弟の長女。
世話好きの働き者。
アルツハイマー型認知症になる前はニコ家の家事の
ほとんどを担い、孫・ニコの母代わりだった。
好きな食べもの…ケンタッキー、ふかしいも、
ハーゲンダッツ(バニラ)
ニコ家の飼い犬。
食いしん坊の暴れ犬。ドッグセラピーを期待され、大阪のおじの家からもらわれてきたが、婆には嫌われている。
ニコの母。
宮城県生まれ。クールな一匹オオカミタイプ。
家事は苦手で料理は一切しない。
好きなタイプは若き日の田原俊彦と
冬ソナのペ・ヨンジュン。
離婚してからはニコ家の稼ぎ頭として働き、
今は婆ルの介護のすべてを担う。
好きな食べもの…固やきそば、豆ご飯
ためしよみ
ためしよみ
ためしよみ
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漫画で気軽に読める(大事)しかも重くなく楽しく読める(ここ本当に大事)そして分かりやすい(完璧)な作品だと思います。職場の認知症研修に使わせていただきました。とても好評でした。
日々の仕事で認知症の方の介護で悩むことも多いです。そんな時はこの本を読んで、改めて仕事に向かっています。
ニコ先生の漫画はパワーがあって読んでいてこちらも元気になるんです。
同じ宮城県南地域出身としては、婆ルもいつの間にか身内じゃないかくらい思い入れも強いのです。
泣けるほど嬉しいです。
私自身の母親も施設に入っていて、認知症のことはある程度のことはわかっていたつもりでしたが、改めて教えられたり、いろいろと腑に落ちたり、激しく納得したり、とても勉強になりました。
声を大にしていいたい!この本はとっても良い本です。
できるだけ多くの人に読んで欲しい。著者のお二人に感謝です。
あとがきの告別式の挨拶のくだりで、思わずぐっときてしまいました。
どれもこれも本を読み進めて納得しました。それにマンガで各々の心理が表されていて、ものすごく感情移入できました。読書の苦手な私には、文字だけなら読む気も起こらなかったと思います。
理屈では解っていても、毎日続くと最初の頃の様に優しく出来なくなっていました。が、この本を読んでから母に笑顔で話しかけるように心掛けています。
この本はいずれ、わたしが老いた時のために、娘や息子にも読ませようと思っています。
今後も本を通して私たち介護者の強い味方になってください!
マンガにも時おりクスッとさせられる箇所が多く有り、楽しく読めました。新書というコンパクトな本にも関わらず、認知症に関する知識は、この新書1冊をしっかり読んで、あとは必要に応じて必要な箇所だけを随時読み返していけば十分です。
認知症の人が見ている世界をほんの少し覗くことができた気がします。ともすれば暗い気持ちになりがちな題材がポップにわかりやすく、そしてとても詳しく描かかれていて、あっという間に読みおわってしまいました。この本に出会えてよかったです。
もっと早くこの本に出会っていたら、祖母への接し方も違っていたのかなと思います。
介護はまだ先のことと思っている人にも、「今のうちに読んだ方がいいよ!」とおすすめしたいです。
この漫画と出会わなかったら、母の症状を認知症と思えず目を逸らし続けて、さらに色々なことが悪化していったことでしょう。
私と母を救ってくれた一冊です。
そうか、認知症の人はそんな気持ちなんだね、と理解でき、不安がすこし和らぎました。楽しい本で助けてくれて、ありがとうございます。
地元に帰ると介護の手伝いをし、祖母の言動にイライラしてきた時などは母と一緒にマンガ認知症を読み返し、祖母の言動は不安の裏返しということや、どのように認知機能が低下しているかということを再認識してから介護に臨んでいました。マンガ認知症がなければ、きっと祖母にもっとキツく当たってしまっていたし、精神を病んでしまうこともあったかもしれません。祖母にも悲しい思いをたくさんさせてしまっていたかもしれません。
94歳の祖母は、2021年の3月に新型コロナウイルス感染症になりましたが、なんと無事に生還しました。しかし、祖母はヘルパーさんや母と私の通い介護を受けながら一人暮らしをしていたため、入院をしたことにより認知機能やシモの方が更に衰えてしまいました。そこで家族や親族、ケアマネージャーさん達と協議の末、祖母を介護施設に入所させることにしました。ここでも介護施設という選択肢を視界に入れることができたのは、マンガ認知症のおかげでした。介護施設という選択肢は悪いことではないことや、自宅介護の限界の目安をしっかり書いて頂いたため、過剰な罪悪感を感じることなく、祖母が一番安全に暮らせる選択肢を選ぶことができました。マンガ認知症には数え切れないほど救われてきました。祖母、母、私の人生を支えていただきました。
まだまだ研究中の分野である認知症についてニコさんのほんわかしたマンガとサトー先生のわかりやすい解説文のおかげで難しい用語や理論でもスッと理解することができました。なにより最後にある「行動から探す」ページはこの本を単なる読み物ではなく、ずっと持ち歩きたくなる「認知症辞典」にしてくれました。母が快適に暮らしていけるようにこの本を何度も読み返したいと思います。この本のおかげでもっと認知症についての知識を深めたいという気持ちが湧いてきています。