西加奈子×長濱ねる特別対談を収録
彼女たちを救った「魔法のことば」は、意外な人の何気ないひとこと――
悩んだり傷ついたりしながらも生きていく
すべての人にそっと寄り添うキラメキの8編。
ISBN: 978-4-480-43737-2 620円 ちくま文庫
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- 2019.11.17
- 日本テレビ「シューイチ」で、又吉直樹さんのおすすめ本として紹介されました。
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- 2018.05.02
- 「MOE」6月号に書評が掲載されました。
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- 2018.04.20
- 「Figaro japon」6月号に書評が掲載されました。
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- 2018.04.12
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「HERS」5月号「心がほどける「亜希のおもてなし」」に著者がゲスト出演、
本書が紹介されました。
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- 2018.04.10
- 日刊ゲンダイDIGITAL「ベストセラー早読み」に書評が掲載されました。
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- 2018.04.09
- J-WAVE「GOOD NEIGHBORS」に著者が出演しました。
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- 2018.04.07
- 「InRed」5月号に書評が掲載されました。
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- 2018.04.01
- 「STORY」5月号に書評が掲載されました。
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- 2018.04.01
- 共同通信社より、吉田大介氏による書評が配信されました。
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- 2018.03.28
- 「VOGUE」5月号にインタビューが掲載されました。
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- 2018.03.26
- 「週刊ポスト」4月6日号に掲載されました。
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- 2018.03.23
- 「SPRiNG」5月号に掲載されました。
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- 2018.03.12
- 「GINZA」4月号にインタビューが掲載されました。
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- 2018.03.12
- 「オズマガジン」4月号に掲載されました。
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- 2018.03.08
- 文月悠光氏による書評を掲載しました。
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- 2018.03.06
- 「ダ・ヴィンチ」4月号に西加奈子氏のインタビューが掲載されました。
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- 2018.03.02
- CMを公開しました。
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- 2018.03.02
- パネル展を全国書店で順次開催します。開催書店リストを公開しました。
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- 2018.03.01
- ほんのひきだしに本書および「試読会」紹介記事が掲載されました。
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- 2018.02.27
- 『ちくま』3月号に書評が掲載されました。
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- 2018.02.19
- 読書メーターにて著者サイン本プレゼント企画がスタートしました。
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- 2018.02.14
- スポニチに本書および「試読会」紹介記事が掲載されました。
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- 2018.02.09
- 週刊読書人に本書および「試読会」紹介記事が掲載されました。
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- 2018.02.02
- BuzzFeed JAPANに本書および「試読会」紹介記事が掲載されました。
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- 2018.02.02
- デイリースポーツ(東京版)に本書および「試読会」紹介記事が掲載されました。
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- 2018.01.30
- ダ・ヴィンチニュースに本書および「試読会」紹介記事が掲載されました。
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- 2018.01.27
- スポーツ報知に本書および「試読会」紹介記事が掲載されました。
「刊行によせて」西加奈子
8編に隠された「おまじない」
西加奈子朗読
収録作品「燃やす」より
西加奈子 インタビュアー・横里隆
- ISBN: 978-4-480-43737-2 620円 ちくま文庫 3月12日発売購入する
著者紹介
1977年、テヘラン生まれ。2004年、『あおい』でデビュー。07年、『通天閣』で織田作之助賞を、13年、『ふくわらい』で河合隼雄賞を、15年、『サラバ!』で直木賞をそれぞれ受賞。その他の作品に『さくら』、『漁港の肉子ちゃん』、『舞台』、『まく子』、『i』など多数。
脳みそつるつるエッセイ、文庫化!
ミッキーが笑う!怒る!叫ぶ!
この話、続けてもいいですか。
ミッキーこと西加奈子の目を通すと世界はワクワク、ドキドキ輝く。いろんな人、出来事、体験がてんこ盛りの豪華エッセイ集!【解説:中島たい子】
ちくま文庫/352頁/定価:814円(10%税込)/ISBN:978-4-480-42887-5
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西加奈子がちょっとええ
ほかほかの大阪書きました。
通天閣
このしょーもない世の中に、救いようのない人生に、ちょっぴり暖かい灯を点す驚きと感動の物語。織田作之助賞受賞作。【解説:津村記久子】
ちくま文庫/272頁/定価:638円(10%税込)/ISBN:978-4-480-42669-7
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絶賛の声、ぞくぞく! 各所からの反響
(順不同)
誰かの言葉に縛られる絶望は、誰かの言葉に守られている希望に替えていけばいい。
本書の物語は、そう力強く告げている。
小説を信じていてよかったという気持ちになりました。「私の基準は私」という、長編で表現しつづけてきた西さんのメッセージがより濃くなっている作品たちだと思います。心の中に、西さんの世界がまるごと居続けて、ずっと力を注ぎ続けてくれるような予感がします。
勝間準さん
読みながら、この小説を読んで欲しい友人の姿が何人も頭に浮かびました。
西加奈子ビギナーにこそオススメできる作品だ。男と女、生と死、善と悪、光と影…… 対極にある異なる要素とあらゆる領域を明確に意識させ、それらを乗り越えありのままの自分を見出す、圧倒的なパワーを感じた。
人は何かの役割を演ずることによって社会性を持つ。それはポジティブな面もあれば、生き難さ、閉塞感といった大きなストレスの要因でもある。『おまじない』を読めば自分の居場所が見つかり、目には見えない呪縛から解き放たれること間違いない。自分を、世界を、そして価値観を変える、悩み多き現代社会に必要とされる作品だ!
この時代に西加奈子がいて本当に良かった…… 心の底からそう思った。
と改めて思いました。『おまじない』を読んで、たくさんの言葉に救われました。それぞれの話の西さんの絵があるのもうれしい。宝物のような本!
西さんは西さんの読者ですらない人達にも手を差しのべたくてこの作品を書かれたのかと思いました。
特に「いちご」が好きです。やさしさと残酷さ、変わるものと変わらないものがつまっていて、
西加奈子さんにしか書けない短編だと思いました!
自然な不自然さが鮮明に描かれていて、懐かしさや寂しさを抱きました。
また、「まるで知らない人から急に牛糞をプレゼントされたみたいな顔」という表現の仕方が絶妙で、実に嫌だなと共感し、西さんの表現力に脱帽しました。
以前の短編集も好きですが、より読みごたえのある作品になっていると感じました。
船田真喜さん
大江佐知子さん
西さんの小説を読むと、いつもそんな境界線の事が頭に浮かぶ。頻繁に行ったり来たり(時にその線を跨いだまま歩いてみたり)していた幼い頃の自分と向かい合いながらの読書になる。それは私にとって、苦しく辛い記憶を掘り起こされる、痛みをも伴う体験でもある。
それでも尚、私は西さんの小説を読む。自ら進んで、貪るように。西さんの紡ぐ一言一言が、記憶の底に押し込んで、深く暗い場所に閉じ込めておくだけだった過去の苦しさや辛さを、丸ごと赦してくれるように、救ってくれるように響くからだ。
そして。本作『おまじない』も、やはり私の心にやさしく響く。「長編の脳みそで書いて言葉を削ってゆく」ことで紡がれた物語のどれもが、言葉を削って生み出されたが故に、西加奈子が凝縮されたように力強く響くのだ。ずっと大切にしていきたい一冊に、また出逢えた事が嬉しくて堪らない。
一方、「いちご」では、どこまでも自分の世界で生きているおじさんの、あまりに偏った断固たる言葉が、ふと全てを楽にしてくれます。「いちご」のラストシーンを読むたび、私の頭の中や、周りに転がる固定観念を、浮ちゃんがぶん回してぶん投げてくれるような快感を感じます。言葉はとても強いし、すごくひどい時もあるけど、私はそれを自由に選んでいけるんだと、この小説を読んで感じました。
西さんの“あなたの、わたしの物語”の最高峰だと思います。主人公だけでなく、その人と対峙する相手もまた人間。しかもその人よりも弱い人かもしれない。どの人もただ普通に生きていることが「こうふく」。そんな西さんの哲学ともいえる物語が大好きです。私の“おまじない”は「だいじょうぶ」です。効きます。