自らの名に無数の季節を抱く
無二の舞踊家にして
振付家・萬(よろず)春(はる)。
少年は八歳でバレエに出会い、
十五歳で海を渡った。
同時代に巡り合う、
踊る者 作る者 見る者 奏でる者――
それぞれの情熱がぶつかりあい、
交錯する中で彼の肖像が
浮かび上がっていく。
彼は求める。舞台の神を。
憎しみと錯覚するほどに。
一人の天才をめぐる傑作長編小説。
無二の舞踊家にして
振付家・萬(よろず)春(はる)。
少年は八歳でバレエに出会い、
十五歳で海を渡った。
同時代に巡り合う、
踊る者 作る者 見る者 奏でる者――
それぞれの情熱がぶつかりあい、
交錯する中で彼の肖像が
浮かび上がっていく。
彼は求める。舞台の神を。
憎しみと錯覚するほどに。
一人の天才をめぐる傑作長編小説。
ピアノコンクールを舞台に若き才能たちが
音楽へ挑む姿を描いた、
史上初の直木賞&本屋大賞W受賞作
『蜜蜂と遠雷』から進化を遂げる、
新たな代表作誕生!
音楽へ挑む姿を描いた、
史上初の直木賞&本屋大賞W受賞作
『蜜蜂と遠雷』から進化を遂げる、
新たな代表作誕生!
この自然体を見よ! 誰からも愛される無邪気さと、空恐ろしいほどの天才性を両立させるのは普通に考えてきわめて困難だが、恩田陸はそのハードルをらくらくと越える。
── 大森望 (翻訳家・書評家)/2024年4月6日付東京新聞書評
多視点によって、主人公・春という天才を多角的かつ立体的に描き出すことに成功している。ドイツの名門バレエ学校で切磋琢磨する、個性的で魅力的な仲間たちや指導者に囲まれて成長していく春の魅力に押されて、436ページを一気読み必至です。
── 豊崎由美 (書評家)/2024年3月31日付北海道新聞書評
本作は、バレエの魅力についてはもちろん、舞台芸術全般が放つ魔力についての物語だ。小説は、小説では表現し得ないと思われることを表現することで、進化してきた歴史を持つ。その最先端の営みが、ここにある。
── 吉田大助 (書評家)/「小説 野性時代」2024年5月号
お知らせ
WEB
2024.05.19
「リアルサウンド ブック」にてTHE RANPAGEの岩谷翔吾さんに紹介されました。
「THE RAMPAGE 岩谷翔吾「なぜここまでダンサーの気持ちがわかるんだろう」 恩田陸『spring』を読んで」
「THE RAMPAGE 岩谷翔吾「なぜここまでダンサーの気持ちがわかるんだろう」 恩田陸『spring』を読んで」
雑誌
2024.05.10
「PHPスペシャル」(2024年6月号)「豊崎由美の読まずにはいられない」にて紹介されました。
雑誌
2024.05.07
「Precious」(2024年6月号)にて紹介されました。(評者:間室道子さん)
新聞
2024.05.12
しんぶん赤旗にて著者インタビューが掲載されました。
新聞
2024.05.05
聖教新聞にて著者インタビューが掲載されました。
新聞
2024.04.27
日経新聞にて紹介されました。(評者: 蜂飼耳さん)
「あらゆる表現に通じる視点をそなえた小説」
「あらゆる表現に通じる視点をそなえた小説」
WEB
2024.04.26
「小説丸」のとれたて本!コーナーにて紹介されました。(評者:三宅香帆さん)
雑誌
2024.04.26
「小説 野性時代」(2024年5月号)にて紹介されました。(評者:吉田大助さん)
雑誌
2024.04.24
「anan」(2024年4月24日発売/2395号)にて著者インタビューが掲載されました。
構想・執筆に10年かけた恩田陸によるバレエ小説『spring』 架空の演目は「私の妄想です (笑) 」
構想・執筆に10年かけた恩田陸によるバレエ小説『spring』 架空の演目は「私の妄想です (笑) 」
新聞
2024.04.14
読売新聞にて紹介されました。(評者:池澤春菜さん)
「構成の工夫、際だった輝きをもつ、いずれ劣らぬ魅力的な登場人物たち、そして作者のバレエに対する深い愛と尊敬から生み出された、傑作バレエ小説。」
「構成の工夫、際だった輝きをもつ、いずれ劣らぬ魅力的な登場人物たち、そして作者のバレエに対する深い愛と尊敬から生み出された、傑作バレエ小説。」
ラジオ
2024.04.11
FM COCOLO『CIAO 765』でジュンク堂書店姫路店の角石さんに紹介されました。
雑誌
2024.04.11
「週刊文春」にて著者インタビューが掲載されました。
新聞
2024.04.10
朝日新聞にて紹介されました。バレエを丸ごと、言葉でつかむ 恩田陸さん「spring」
新聞
2024.04.06
東京新聞にて紹介されました。湧き出す無邪気さと天才性(評者:大森望さん)
新聞
2024.04.05
日本経済新聞夕刊にて著者インタビューが掲載されました(WEB版の転載記事)。
WEB
2024.04.04
代官山蔦屋書店HP「間室道子の本棚」にて紹介されました。
新聞
2024.04.02
河北新報にて著者インタビューが掲載されました。恩田陸さんが新刊「spring」刊行 「今まで書いた主人公で、これほど萌えたのは初めて」天才ダンサーの内面に迫る 舞踊の神髄 言語化
雑誌
2024.04.01
「週刊現代」にて紹介されました。(評者:青柳いづみこさん)
TV
2024.03.30
TBS「王様のブランチ」に著者出演、BOOK特集で紹介されました。
新聞
2024.03.30
毎日新聞に著者インタビューが掲載されました。
「踊るとは、創るとは」を問う
「踊るとは、創るとは」を問う
雑誌
2024.03.25
「クロワッサン」にて著者インタビューが掲載されました。
新聞
2024.03.24
産経新聞「編集者のおすすめ」にて紹介されました。
雑誌
2024.03.22
「小説現代」にて紹介されました(評者:紀伊國屋書店横浜店 川俣めぐみさん)
恩田陸著
spring
好評発売中
448頁/定価:1,980円(10%税込)/ISBN:978-4-480-80516-4
「すごい作品を読んだ」と暫く放心。舞踊の神を追い求め続ける春の行く末を、これからもずっと見届けたいと願った。五感に響く、美しく壮大な物語。バレエという芸術の世界へといざなってくれる、未だかつてない至福の読書体験。私にとってかけがえのない一冊となりました。
── 紀伊國屋書店久留米店
池尻真由美さん
とんでもない本だった。ずっとハルを知っていた気がした。ハルのファンになってしまった。映像が見えるとはこういうことか。脳内で音楽が、肌は周りの人々の熱気まで感じた。憧れ、悩み、焦り、過信、才能。道を極めるひとたちの全てが詰まっていた。体に残る1冊だった。
── 福岡金文堂志摩店
伊賀理江子さん
「ブラボー!」と、思わず叫びたくなりました。感情の全てを揺さぶり、昇華させてしまう魂の踊りに。一人の天才の、この世のカタチを表現しようとする凄まじさに驚愕し、美しさに心を奪われました。
── 蔦屋書店ひたちなか店
安直美さん
とんでもない存在に出会ってしまった。飄々としている不思議な人だと思って油断していると、春一番のような強い風が吹きつけて、いつの間にか身も心もさらわれてしまう。私は確かに、彼が持つ一万もの春の一部を目撃できたのだと思う。それが誇らしいようなうれしいような、いくつもの感情が湧き上がってきて、すっかり春の、そしてバレエの虜になった。
── 明屋書店喜田村店
高橋杏奈さん
ブックデザインについて
装丁について
この本の装丁は、恩田陸デビュー30周年への餞となることが、己に課したミッションでした。書名タイポはヘルマン・ツァップ由来のエレガントでありながら力強い書体「Zapfino」がベースとなっています。華麗に躍動する小説のポテンシャルをこの書体に込めました。
鈴木成一
パラパラ漫画について
生方隆之介さん、南江祐生さんのしなやかな動きや髪の流れを再現できるよう、何度も動画を見返しながらトレースという方法で制作しました。プロの踊りを少しでも感じ取っていただけると嬉しいです。
平林美咲(鈴木成一デザイン室)
ページをめくるとダンサーが踊りだす「パラパラ漫画」がついています(紙版のみ限定仕様。電子版には収録されません)
『spring』の作中で登場人物の一人が、主人公・萬春の魅力についてこう語ります。
この言葉が象徴するように、春を取り巻く様々な登場人物が彼について語り、
万華鏡のようにその肖像が浮かび上がっていく本作。
読者も読み進めるごとに、気持ちが湧き上がるように誰かに語りたくなる作品です。
そこで! あなたの好きなセリフや好きな一文=「推し文」を、シェアできるようにしました。
この言葉が象徴するように、春を取り巻く様々な登場人物が彼について語り、
万華鏡のようにその肖像が浮かび上がっていく本作。
読者も読み進めるごとに、気持ちが湧き上がるように誰かに語りたくなる作品です。
そこで! あなたの好きなセリフや好きな一文=「推し文」を、シェアできるようにしました。
【「語るしおり」の遊び方】
- 1. 「語るしおり」をかざして「推し文」を抜き出し、写真を撮る
- 2. 写真と「#springわたしの推し文」をつけて投稿
本来は、本文を写真に撮ってSNSでシェアすることは著作権的にNGです。でも今回は著作権者である恩田陸さんにこの「語るしおり」を使っている場合に限り特別に許可をいただき実現しました。
「何も言えない、とにかく読んで!」と推し文を撮ってしおりに語らせるもよし、推し文と共に本作の推しポイントをとにかく語るのもよし。
恩田さんも「今まで書いた主人公の中で、これほど萌えたのは初めて」とおっしゃっています。もしあなたにも滾る思いがわいてきたら、このしおりを使って、思う存分発信してください。