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前身となるちくま1000「本」ノックを引き継いで
2022年1月より始まった
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未知の本との出会い、積読本の掘り起こしや
愛読書再読のきっかけとなりますように。
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0887「本」目までのバックナンバーはコチラ
0701-0800
701
ちくま学芸文庫
喜びある労働と意味ある人生の実現に向けた経済政策提言。目指すべきは労働生産性の低下である。【解説】諸富徹
702
ちくま文庫
三度自尊心を傷つけられた人類は、進化と認知に関する諸科学によって、いま四度目の試練に直面している。主体性と合理性が切り崩された先の「人間の定義」とは? 【解説】大澤真幸
703
ちくま文庫
さあ鎧を脱ぎましょう、この大学では姦通学、嫉妬学、社交学、整形学など種々の講座があります。魅力的な反貞女となるための16講義と男の本質を明かす「第一の性」収録。三島による男と女の研究書。【解説】田中美代子
704
単行本
チェーン店やアウトレットに負けずに個人で商売を続ける店を訪ね歩く。駄菓子屋、銭湯…老舗、家族経営、たった一人での開業。あなたの町にもきっとある。「町の宝」だと確信した素晴らしき個人商店と店主たちのヒストリー。
705
ちくま学芸文庫
その理論は何を変えたか?ノーベル経済学賞全受賞者を取り上げ、その功績や影響から現代経済学の流れを一望。複雑な現代経済学の世界を解きほぐす画期的概説書。【解説】瀧澤弘和
706
ちくま文庫
1975年夏に第1作が公開された映画『トラック野郎』シリーズ全作の監督が、撮影の裏話、本物のトラック野郎たちとの交流を綴ったエッセイ集。日本列島お祭りさわぎ! 熱い映画の熱い男たち! 【解説】掛札昌裕
707
学芸文庫
20世紀前半、黒人女性学者がカリブ海宗教研究の旅に。秘儀、愛の女神、ゾンビ…学術調査と口承文学を往還する“異色の人類学”と名高い書。【解説】今福龍太
708
ちくま文庫
陽気な落第生だった少年時代、死の淵を彷徨い片腕を失った戦争時代、赤貧の紙芝居・貸本漫画時代…波瀾万丈の人生を楽天的に生きぬいてきた水木しげるの、面白くもちょっぴり哀しい半生の記録。【解説】呉智英
709
ちくま文庫
かるい、ちいさい、使いやすい!見た目は文庫で中身は手帳。安野光雅デザインの1988年から続くロングセラー。あなたの毎日が1年後、世界で一冊だけの本に。奥付頁の著者欄にはぜひ自分の名前をいれて下さい。
710
学芸文庫
世界のすべての地域、すべての時代に存在する奴隷制の歴史を、その制度の最も嫌悪すべき頂点となったアメリカ合衆国での実態を中心に、アフリカ系アメリカ人研究の第一人者が綴る。
711
ちくま文庫
戦争へ向かう歴史の大情況と下町を徘徊する文豪の日常が交差する。破滅へと向かう昭和前期。永井荷風は驚くべき適確さで世間の不穏な風を読み取っていた。時代風景の中に文豪の日常を描出した傑作。【解説】吉野俊彦
712
学芸文庫
《自由の創設》をキイ概念として、主としてアメリカ独立革命とフランス革命の経験を比較・考察し、忘れられた革命の最良の精神を20世紀政治の惨状から救い出す反時代的考察。【解説】川崎修
713
ちくま文庫
日本人に人気の印象派の絵は優しいイメージで捉えられがち。しかし、美術史に変容をもたらした革新的な芸術運動で、作品の裏側には孤独や堕落が隠されている。時代精神が近代にいかに向き合ったのかを読み解く。
714
ちくま文庫
「分別」のある姉エリナーと、「多感」な妹マリアン。好対照をなす姉妹の結婚への道は紆余曲折する。「一生に一度しか恋はできない」。19世紀英国の田園を舞台に繰り広げられる恋愛小説の傑作。
715
学芸文庫
言語能力は一時期ヒトのみに進化した。その仮説が最新科学によって具体的に見えてきた。知の巨人が言語の本質を語る。
716
学芸文庫
反核運動や性的マイノリティ、フェミニズム、エコロジー運動など社会運動と労働闘争との「節合」が必要と説く記念碑的著作。
717
ちくま新書
「日本に人種差別はあるのか」。実は、この疑問自体が差別を生み出しているのだ。現在の人種差別は人種を表に出せないかわり、文化の差異などを理由に差別を扇動している。社会を腐敗させるその構造に迫る。
718
ちくま文庫
刻まれたキズ、恋と憧憬、イメージの航海、夢幻のように甘やかな毒、残酷なほどにかがやく世界…。少年少女の鮮烈な青を壜詰にした、詩とエッセイと物語。【解説】幾原邦彦
719
ちくま文庫
生活と遊びの中から年間30万円程度の、他者と競争しない仕事を複数つくり、生計を組み立てていく方法論。文庫化にあたり、読者からの質問への答えを増補。【解説】鷲田清一
720
ちくま文庫
移動撮影やオーヴァーラップやパンをせず、ローアングルから撮ったショットを積み重ねる静的映像をどのようにして確立していったのか。同時代の映画監督7人と対比し、小津安二郎の映画作りの極意を描きだす。
721
プリマー新書
美容整形、ドーピング、遺伝子操作、能力向上薬の使用…。それらによってあなたと社会はどう変わるのか? 倫理学の観点から論点を提示し、読者とともに考える。
722
ちくま新書
柳田、大拙、和辻ら近代日本の代表的知性から谷崎、乱歩、保田ら文人まで、文化人たちは昭和戦前期をいかに生き抜いたか。最新の知見でその人物像を正確に描き出す。激動の時代を検証する昭和史講義。
723
学芸文庫
類義語・同意語・反意語の正しい使い分けが豊富な例文から理解できる辞典。「なるほど」と腑に落ちる効果的な使い方が、わかりやすく習得できる、学生や教師・英語表現の実務家の必携書。【解説】加島祥造
724
ちくま文庫
タカナ島を訪れた名医サンダースは、たまたま寄港した帆船に同行することに。南洋の島で起こる美しき青年をめぐる悲劇を達観した老医師視点でシニカルに描く。人間観察の達人モームの真髄たる長編。
725
ちくま新書
侍の気構えと行動を規定してきた「武士道」。だが、戦闘なき徳川時代になって精神的な「徳義」へと転回し、一般庶民の生活まで広く影響を及ぼした。その豊かな実態の歴史を実証主義史学の方法を用いつつ描き出す。
726
学芸文庫
国際関係、経済、自然環境…、21世紀はそれらが崩壊する徴候とともに始まった。人々の協調を困難にする精神風土のなか、人類はなおも前に進めるのか。分裂と暴力に満ちた未来に抗する警世の書。
727
ちくま文庫
白塗りで街頭に立ち続けた一人の街娼。なぜ人々は彼女をメリーと呼び思い出を語り続けるのか。背景となった歴史を紐解き長期取材と独自視点で都市の記憶に斬り込む異色ノンフィクション。【解説】 都築響一
728
学芸文庫
数々の名テキストで哲学ファンを魅了してきた分析哲学界の重鎮が現代哲学を総ざらい!思考や議論の技を磨きつつ用語と歴史も学べる、現代哲学史の名著。
729
学芸文庫
「バビロニアの創世記」から「ギルガメシュ叙事詩」まで、古代メソポタミアの代表的神話を紹介。様々なファンタジー作品の源泉にもなってきた神話の魅力を第一人者が語り伝える最良の入門書。【解説】沖田瑞穂
730
ちくま文庫
「文章読本」の歴史は長い。100年にわたり文豪から一介のライターまでが書き綴った、この「文章読本」とは何ものか。思惑、抗争…。文豪も名文家もなんのその! 文章界の闇を暴く、傑作評論。小林秀雄賞受賞作。
731
ちくま文庫
お料理を作るってかんたんだドー! 食べることが大好きなアドちゃんが楽しいイラストとキャッホー! ヤッホー! の愉快な文章で贈るアド流・いいかげんレシピの数々。痛快料理エッセイ。【解説】はらぺこめがね
732
筑摩選書
「全部英語でいいじゃない」という乱暴な意見に反論し複言語能力の意義を訴える日本語教師が世界各地で慣れない言葉を使い、感心し、絶句し、立ち止まり、また歩き出す言語の旅の記録。
733
学芸文庫
人間が神の知恵と愛に与るとはいかなることか。近代日本のカトリシズムを代表する司祭が豊かな学殖と明晰さでキリスト教の真理を闡明した記念碑的名著。深遠で難解な神学は本書で日常の信仰の糧へと一変した。
734
ちくま新書
21世紀の今も、なお「問題」であり続ける「靖国」を具体的な歴史の場に置き直しながら、それが「国家」の装置としてどのような機能と役割を担ってきたのかを明らかにし、犀利な哲学的論理で解決の地平を示す。決定的論考。
735
単行本
人間の圧倒的な存在感を見せつけ世界中で絶賛された伝説の写真集『PERSONA』から15年、浅草ポートレート完結篇。「有用な情報を伝えることのないこの写真集は、読者の体温をおびた想像力だけが表現を支えてくれる」。
736
単行本
映画史上に聳える傑作群を生み出し続けたフランス映画の巨匠が刻み上げた〈映画への断想録〉。氾濫と囲繞が問われる映像の時代に、その意味と可能性を真摯に考えるすべての人々へ。
737
ちくま新書
胎児に心はある?イヤイヤ期はなぜ起きる?思春期に感情が暴走する理由は?デジタル化は脳に影響ある?ヒトの脳と心が生まれ発達していくという生命現象を真に理解するための一冊。
738
ちくま文庫
激動の70年代。誰もが歌えた「あの曲」が揺らす「女」と「男」の境界線。時代の「思想」というべき楽曲が日本社会に映したものとは?衝撃の音楽&ジェンダー論。【解説】斎藤美奈子
0739
学芸文庫
鎌倉時代前期に編まれた全460余話に及ぶ説話集の傑作。古代以来の歴史、文学、文化史上の著名人を主とし、その人たちにまつわる隠れた逸話の一大集成。人物注と現代語訳、評を初めて全話に施す。
740
ちくま文庫
水木サンが見たこの世の天国と地獄を綴ったエッセイ。命拾いした戦争体験、妖怪…。人生にはいろんなことが起こって当たり前。自然の流れに身を委ね、競争に追われるより、のんびり暮らそう。
741
学芸文庫
日本は決して「一つ」ではなかった! 中世史に新次元を開いた著者が日本の地理的・歴史的・社会的な多様性や豊かさを平明に語った歴史の常識をくつがえす幻の名講義。【解説】五味文彦
742
ちくま文庫
愛すべき酒吞まれたちへ。古今東西の小説家、落語家、俳優、そしてタクシー運転手が残した酒にまつわる五十の名言、迷言、妄言?をもとに、著者が酒の底なしの魅力について綴ったエッセイ。【解説】戌井昭人
743
プリマー新書
気軽な気持ちで外国語をはじめたけれど途中で嫌になってやめてしまったことありませんか。その原因は「言語学」の基本を知らなかったから。文法、発音から留学、仕事まで知っておきたい最初の一冊。
744
ちくま文庫
自己意識も五感もすべてイリュージョン?当たり前と思っていたことが考えてみると確かに不思議なことだとわかる。ロボット工学者が科学的に明らかにする衝撃の結論。【解説】武藤浩史
745
ちくま文庫
イラク戦争下で「希望を擁護する」ために刊行された書。アクティヴィズムと思想を自在に往還する現代の名著。【解説】小川公代
746
ちくま文庫
好きな場所は本や雑誌の堆積の下。タオルやソックスを選ぶ情熱…。美しいものに子どものように心を震わせ、人生にはいつも「書くこと」があった作家の生活と生き方のエッセイ。【解説】松田青子
747
学芸文庫
出産・七五三・成人・結婚・葬送など日本人が経験する人生儀礼や各地に伝わる習俗や祭りのなかには、いかなる独特な「霊魂観」が反映されているのだろうか。民俗学の泰斗が平明に語る。【解説】林淳
748
ちくま文庫
「イギリス人は古い木でできている」。風俗を描かせたら文章も絵もピカ一のチャペック。イングランド各地をまわった楽しいスケッチ満載のくすりと笑える観察記。
749
学芸文庫
国家の発展に必要なものとは何か。福沢諭吉は生涯をかけてこの課題に挑んだ。因習に挑み明治国家建設に邁進した生涯。国家の歩みとともにあった人物の統一的把握をもたらす福沢伝。【解説】細谷雄一
750
プリマー新書
石原流・読解テクニックの集大成。小説では「良い子」に。評論では「進歩的知識人」に。根本となる価値観をおさえ、3年分の過去問演習に臨み、まぎらわしい選択肢を見極める力をつけよう。
751
プリマー新書
「いま」を考えるための歴史へのアプローチ! 天皇はなぜ退位を望んだのか。戦前の昭和史と現代、何が似ているのか。歴史探偵への目覚め、アメリカの現在と過去…未来へ向けた歴史の学び方を語る。
752
ちくま新書
介助を得ることで自らが望む暮らしが可能となる。多く人が介助を必要としているのにその担い手がいない。どうすればこの状況をマシにできるのか。対価の問題も含めて変えていけると説く希望の書。
753
ちくま文庫
「人間最良の友」として長く身近でありながら、どこか底知れない存在―犬。犬を始祖とする伝説、冥界とのつながり、人間への忠義…。世界各国の神話・昔話から民間伝承までを広く集成、分類。
754
ちくま新書
仕事も勉強も災害避難の判断も宝くじも直感はもちろん熟考さえも当てにならない。なぜ間違えてしまうのか。不思議な錯覚・錯視から危険な認知バイアスの理由まで心理学が解き明かした人間の知覚の本質とは。
755
学芸文庫
元禄時代の江戸に誕生しすぐに大発展を遂げた居酒屋。しかしなぜ他の都市ではなく江戸だったのか。日記や川柳、随筆、書簡、触れ書など一次資料を丹念に掘り起こし、その誕生の謎にせまる。
756
学芸文庫
時間的制約があり変化する現場で、人はいかに意思決定を行うか。消防隊員、チェスチャンピオンらの調査から人の隠れた能力を照射する。【解説】本田秀仁
757
ちくま新書
痴漢は犯罪であり、同時にその一部は「性的依存症」という病でもある。彼らに共通する「認知のゆがみ」とはなにか。どうすれば痴漢をやめさせることができるのか。性犯罪・性的問題行動の実態に迫る。
758
学芸文庫
脳の障害がもたらす情動の変化を検証し、デカルト的心身二元論を批判しつつ有機体としての心‐脳‐身体の関係を解くベストセラー。身体なき現代脳科学への挑戦。
759
学芸文庫
一見、完璧に見える証言をどうやって切り崩すか。名だたる名弁護士らが用いた尋問技術をあますことなく紹介し、日本でも多くの法律家・法曹志望者を刺激してきた古典的名著。【解説】高野隆
760
ちくま新書
日本が大きく揺らいだ激動の幕末。そのとき何が起き、何が変わったのか。日本を立ち直らせるために立ち向かった人々の姿を最新史料から見通す。黒船来航から明治維新まで、日本が根底から生まれ変わる軌跡を一望する決定版。
761
学芸文庫
不死・永世を希求した古代エジプト人の遺したピラミッド壁面の銘文やパピルスほか、神の讃歌、予言、人生訓など重要文書約三十編を収録。後世の神話や文学にも絶大な影響を及ぼした作品がここに蘇る。
762
筑摩選書
漢字の源流「甲骨文字」のうち、現代日本語の基礎となっている教育漢字三百余字を収録。字形や意味はつながっており、原初の姿を尋ねれば自分たちの文字により豊かに接することができる。漢字文化を愛する人の必携書。
763
学芸文庫
近世的なるものとは何だったのか―。平賀源内と上田秋成という異質な個性を軸に江戸18世紀の異文化受容の屈折したありようとダイナミックな近世の〈運動〉を描いた傑作評論。【解説】松田修
764
ちくま文庫
日本人はいつから土下座で謝るようになったのか? 忘れられた名もなき庶民の身近な歴史・文化史を史料から丁寧に洗い直せば日本の歴史はこんなに意外で面白い。
765
ちくま新書
縄文遺跡群から産業革命遺産、原爆ドームに至るまで、日本の世界文化遺産を正確に紹介。世界的まなざしから各遺産の普遍的意義・価値を再検証する。日本文化史を学びなおすためにも最適な、世界遺産入門の決定版。
766
学芸文庫
ナチズムに民衆を魅了させた、意外なものの正体は何か。ホロコースト史研究の権威が第二次世界大戦後の映画・小説等を分析しつつ迫る。【解説】竹峰義和
767
プリマー新書
超高機能ロボットとの共存や宇宙への進出が現実味を帯びる現代。「人間」のアイデンティティも大きく揺らいでいる。「心ある者」とは一体なんなのか? SF作品を手がかりに迫る。
768
ちくま新書
自然や人の立ち居振舞いを、なぜ「美しい」と感じるのか? 生活レベルで「審美学」に斬り込むことはできないか? 源氏物語はじめ日本の古典や美術に造詣の深い活字の鉄人による「美」をめぐる人生論。
769
ちくま新書
『論語』には人を「学習」の回路へと導き入れる叡智がある。『論語』自身に『論語』を語らせ、ガンディー、ドラッカー、ウィーナーたちの思想と共鳴する姿も描き出す。「最上至極宇宙第一の書」に対する魂の読解書。
770
学芸文庫
閉じた道徳/開かれた道徳、静的宗教/動的宗教への洞察から、個人のエネルギーが人類全体の倫理的行為へ向かう真の神秘主義の可能性を問う。現代社会への哲学的遺作。
771
ちくま新書
非科学的と考えられがちな江戸の国学者の言霊研究だが、現代言語学に通底する発見もあった。ことばに沈潜した博学たちだからこそ辿り着けた鋭い言説。ことばの渉猟者の足跡をたどり詩的言語としての日本語表現に迫る。
772
ちくま新書
互いを責め罰することに意味はあるか。抑止、応報、追放、供犠など刑罰の歴史的意味を解きほぐし、自由否定論、責任虚構論の盲点を突く。「人間として生きること」を問う哲学的探究。
773
ちくま文庫
古書値もつかない本や忘れられた本にこそ時代を映しだす面白さがある。宴会での隠し芸に悩むお父さん、まだ珍しかった女性ドライバーの話…雑本の山から昭和を切り取る。【解説】出久根達郎
774
学芸文庫
科学の魅力とは何か? 創造、そして死とは? 科学と人生をとことん楽しみ老境を迎えた大物理学者との会話をもとに書かれた、珠玉のノンフィクション。【解説】山本貴光
775
プリマー新書
「古典なんて何の役にも立ちません! 私も古典の授業が嫌いでした!」こう言いきる著者が、「おもしろい」を入り口に、現代に花開く古典の楽しみ方を伝授する。寝転んで読める、古典おもしろ主義の授業。
776
学芸文庫
人体、鉱物や雪の結晶、建築、工芸…。対称性はあらゆるところに伏在しているがパターンは意外にも種類が多くないという事実がある。視覚イメージから抽象的な群論的思考へと誘う。【解説】梅田亨
777
ちくま文庫
ヤドリギ、ガジュマル、フクジュソウ。美しくも奇妙な生態には理由がある。人生哲学や経済法則も見えてくる!? 人知れず花を咲かせ種子を増やし続ける秘密に迫る。
778
単行本
「花鳥風月」は日本的風景の象徴であり鳥は独自の位置を占めると同時に河川文明圏の中で大きな拓割を果たしてきた。花鳥風月から博物学、浮世絵、ドローン技術、AIまで。犬や猫よりも古い鳥と人間の多彩な関係を重層的に描く。
779
ちくま文庫
様々な表現分野で変革の波が起きていた1960年代末、その中心にあった、白土三平、つげ義春、佐々木マキ、林静一らが活躍した雑誌「ガロ」。活気ある現場や人々の姿を描く貴重な記録。【巻末対談】つげ正助
780
ちくま文庫
指し手へと至るまでの膨大な読み筋、闘いの機微、棋士の個性的エピソード、対局をめぐるゴシップや舞台設定…観戦記者たちによって記される時それは文学作品ともなりえる。日本将棋史上に残る闘いが甦る。
781
ちくま新書
古事記、日本書紀、風土記という〈神話〉を丁寧に読みとき、古代日本の国家の実像を解明する。「日本人」の自覚と、精神史上の「日本」誕生、その過程を目撃せよ。
782
ちくま新書
哲学史上不朽の遺産である『純粋理性批判』を中心に、その哲学の核心を平明に読み解く。哲学者の生涯を貫いた「内面のドラマ」に光をあて、現代に甦る生き生きとした新たなカント像を描く試み。
783
学芸文庫
xn+yn=znには自然数解が存在しない。ついに証明されたフェルマーの大定理。その美しき頂への峻厳な道のりを、クンマーや日本人数学者の貢献を織り込みつつ解き明かした整数論史。
784
学芸文庫
西洋文化の豊饒なイメージの宝庫を自在に横切り、愛・言葉そして欠乏・喪失の想像力が表象に与えてきた役割をたどる。21世紀を牽引する哲学者の博覧強記。
785
学芸文庫
安倍晴明、紫式部、花山天皇、西行法師…、『今昔物語集』『古事奇談』『古今著聞集』などの古典から稀代のアンソロジストが選ぶ。奇想天外、摩訶不思議、多情多恨。美しくも哀れな古典幻想文学。【解説】金沢英之
786
プリマー新書
家族、ジェンダー、学校、友人、経済・仕事、政治・社会運動について世界各国データと比較し、日本がどんな国か考えてみよう。今までの「普通」が変わるかも。
787
ちくま文庫
生きよ! 堕ちよ! 『堕落論』は、戦争中の日本人の「狂気」に対する完膚なきまでの批評から生まれた。安吾は戦時下に何を考え、何を発言してきたのか。作品と人生に寄り添い、「戦時中の昭和」を活写する。
788
学芸文庫
「音韻論」「比較言語学」「方言学」「言語類型論」など言語学において知っておくべき事柄をキーワードごとに解説し、全体像が一気にわかるように構成した、『外国語上達法』の著者による入門書。【解説】阿部賢一
789
ちくま文庫
20世紀最大の「怪物」ヒトラー。画家になろうと17歳で訪れた都市・ウィーンにおいて彼の夢は潰える。どのような青春を送り、そして挫折したのか。足跡をたどりながら、怪物とその誕生の不可解さを捕らえる試み。
790
ちくま文庫
教科書に掲載された、プロレタリア文学のアンソロジー。理解を深めるプロレタリア文学についての対談も収録。
791
ちくま文庫
小説を愛した少女は、10代でアメリカへ移住、異国の地で文学に勤しむことになる。〈書く〉ことは〈読む〉ことからしか生まれない。漱石や谷崎に関する文学論他、日本の文字文化に対するエッセイ&批評文集。
792
ちくま文庫
貸本マンガ誌に発表した時代マンガの傑作を収録。下級武士や忍者、浪人など、理不尽な身分制に負けずに生きようとする人々の姿、庶民の哀歓を描く。著者自らが選んだ5作品。【解説】山崎哲
793
学芸文庫
世界的数学者の自伝的随想。幼少期、学生時代、プリンストンでの研究生活。多くの数学者との交流と評価を、辛辣に、滋味深く綴る。巻末に自身唯一の「志村予想」への言及を収録。【解説】時枝正
794
ちくま新書
命がけの現地調査と100人を超える政治家・活動家へのインタビューに基づき、ロシアのクリミア併合、ドンバスの分離政権と戦争、ロシアの対ウクライナ開戦準備など実態を内側から徹底解明。
795
ちくま文庫
誰しも、読んでトラウマのようになってしまっている物語があるもの。それを読んだことが、今の自分に大きく影響しているのかもしれない…。そんな物語ばかりを集めた文学館。
796
ちくま新書
1931年から45年の世相、事件、生活を資料性の高い貴重な写真で振り返る。節目となった出来事をコンパクト解説。歓喜から絶望へと突き進んだ15年にわたる人々の暮らしを疑似体験するビジュアル新書。
797
単行本
日本が農業中心社会だったというイメージはなぜ作られたのか。商工業者や芸能民はどうして賤視されるようになっていったのか。中世日本に新しい光をあて日本史を根本から問い直した一冊を大きな活字に。
798
ちくま文庫
「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」。借金まみれなのに一等車に乗り現実離れした旅はふわふわと続く。上質のユーモアに包まれた紀行文学の傑作。【解説】和田忠彦
799
ちくま新書
怒り、悲しみ、屈辱感、後悔など、悪い感情に翻弄されないための最新研究。友情や公共心を育み、勉強や仕事の能率を上げる方法とは。わくわくチャージの知恵・スキル・支援。
800
学芸文庫
個人主義や道具的理性がもたらす不安に抗するには「〈ほんもの〉という倫理」の回復こそが必要だ。現代を代表する政治哲学者の名講義。【解説】宇野重規