文学、はじまりの愉しみ ちくま日本文学 全30巻
装本:安野光雅 編集協力:安野光雅・池内紀・井上ひさし・鶴見俊輔・森毅
021
目次
或る朝/真鶴/速夫の妹/清兵衛と瓢箪/小僧の神様/赤西蠣太/転生/荒絹/クローディアスの日記/范の犯罪/剃刀/好人物の夫婦/雨蛙/冬の往来/老人/矢島柳堂/城の崎にて/焚火/網走まで/灰色の月/奇人脱哉/自転車/白い線/盲亀浮木/沓掛にて/リズム
解説:村松友視 万華鏡
022
目次
忘れられた日本人より(対馬にて 子供をさがす 女の世間 土佐源氏 梶田富五郎翁)/いそしむ人々より(高野豆腐小屋子に生きる)/海をひらいた人びとより(船の家)/すばらしい食べ方/私のふるさと/御一新のあとさき 抄/愛情は子供と共により(子供の世界 萩の花)
解説:石牟礼道子
013
目次
太郎坊/貧乏/雁坂越/突貫紀行/観画談/鵞鳥/幻談/雪たたき/蒲生氏郷/野道/望樹記
解説:松山 巌 味露記
024
目次
流亡記/二重壁/声だけの人たち/笑われた/ベトナム戦記より “ベン・キャット砦”の苦悩/戦場の博物誌/まずミミズを釣ること/一匹のサケ/河は呼んでいる
解説:大岡 玲 永遠に幸せになりたかったら
025
目次
海やまのあひだ 抄/春のことぶれ 抄/古代感愛集 抄/近代悲傷集 抄/現代襤褸集 抄/詩 拾遺/死者の書/実川延若讃/日本文章の発想法の起り/「古代研究」追い書き/妣が国へ・常世へ/春来る鬼/地方に居て試みた民俗研究の方法
解説:小松和彦 私にとっての折口信夫
026
目次
葬式の名人/掌の小説より(有難う 夏の靴 心中 木の上 雨傘 化粧 貧者の恋人)/山の音
解説:須賀敦子 小説のはじまるところ
027
目次
勝負事/三浦右衛門の最後/忠直卿行状記/藤十郎の恋/入れ札/ある抗議書/島原心中/恩讐の彼方に/仇討三態/仇討禁止令/新今昔物語より(弁財天の使 好色成道)/好色物語より(大力物語 女強盗)/屋上の狂人/父帰る/話の屑籠/私の日常道徳
解説:井上ひさし 接続詞「ところが」による菊池寛小伝
028
目次
檸檬/鼠/栗鼠は籠にはいっている/器楽的幻覚/愛撫/桜の樹の下には/闇の絵巻/交尾/Kの昇天/ある崖上の感情/母親 断片/奎吉/大蒜/夕凪橋の狸/城のある町にて/泥濘/路上/橡の花/過古/雪後/ある心の風景/冬の日/温泉 抄/蒼穹/筧の話/冬の蠅/のんきな患者/手紙より
解説:群ようこ 五感の刺激
029
目次
坊っちゃん/吾輩は猫である 抄/夢十夜/思い出す事など 抄/私の個人主義
解説:奥本大三郎 「亡びるね」
030
目次
ひとり博打/怪しい来客簿より(空襲のあと 尻の穴から槍が名なしのごんべえ たすけておくれ)/唄えば天国 ジャズソングより(アラビアの唄 フウ? チョイと出ました四人組 プランを変えて)/風と灯とけむりたち/善人ハム/ふくちんれでい/オールドボーイ/男の花道/離婚/喰いたい放題より(練馬の冷やしワンタン 大喰いでなければ)
解説:和田 誠 阿佐田さんと色川さんと