1955年生まれ。美術史学者。東京国立博物館学芸部資料課文部技官、文化庁文化財保護部美術工芸課文化財調査官を歴任し、現在東京大学教授。室町時代から江戸時代初期にかけての風俗画や、若冲・蕭白と南画を中心とする江戸時代絵画を専門とする。絵画に隠された意味の構造を読み解き、美術作品と社会状況との関連を追う。『講座 日本美術史』(東京大学出版会)の編集・執筆を手がけたほか、著書に『若冲・蕭白』(小学館)、『歌麿と写楽』『祭礼図』(至文堂)、『浦上玉堂』(新潮社)、『もっと知りたい伊藤若冲』(東京美術)、『改訂版 日本美術史』(放送大学教育振興会)など多数。