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筑摩選書

荘子と遊ぶ

——禅的思考の源流へ

むふふ。

『荘子』はすこぶる面白い。読んでいると「常識」という桎梏から解放される。それは「心の自由」のための哲学だ。魅力的な言語世界を味わいながら、現代的な解釈を試みる。

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01502-0

Cコード

0315

整理番号

3

2010/10/13

判型

四六判

ページ数

288

解説

内容紹介

『荘子』はすこぶる面白い。読んでいると、世の中の「常識」という桎梏から解放される。二千年以上前から伝わるこの本は、今に生きる「心の自由」のための哲学なのだ。そしてその思想は、禅の考え方にも深く沁み込んでいる。…あらゆる価値や尺度からまったき自由を獲得した稀代の思想家の、非常識で魅力的な言語世界を味わい、「遊」の世界へ読者をいざなう。

目次

「むずむず」からの旅立ち
荘子と禅の接近
坐忘と心斎
夢みぬ人の夢
道と徳、そして性と命
禅的「無」の系譜
渾沌王子、登場
和して唱えず
運りて積まず
デクノボーと「ご神木」〔ほか〕

著作者プロフィール

玄侑宗久

( げんゆう・そうきゅう )

一九五六年福島県生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。八三年、天龍寺専門道場入門。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。花園大学仏教学科および新潟薬科大学応用生命科学部客員教授。二〇〇一年「中陰の花」で芥川賞を、一四年「光の山」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に、『禅的生活』(ちくま新書)、『荘子と遊ぶ』(ちくま文庫)、『やがて死ぬけしき』(サンガ新書)、『竹林精舎』(朝日新聞出版)などがある。

この本への感想

 『荘子』をこのようにひもといてくださるなんて、何たる幸せ。『荘子』に対する思いが、何としても読ませようという欲求の強さとなり、思いがけない執筆作法を生み出し、全編、著者のわくわく感に引っ張られ、読まされてしまいました。その、自在な遊び心に、今回も、思いっきり腹筋運動もさせてもらいました。”運りて積まず”といわれても、必死でメモをしております。 久保 淳子(在ハンガリー)

           

久保 淳子

さん
update: 2011/01/02

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