多田道太郎
( ただ・みちたろう )1924‐2007年。京都生まれ。フランス文学者。現代風俗研究会会長、京都大学教授、明治学院大学教授などをつとめた。著書に『複製芸術論』(勁草書房)、『遊びと日本人』(筑摩書房)、訳書にロジェ・カイヨワ『遊びと人間』(講談社)などがある。
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若い女性の奇抜なファッションは彼女らの泣いている姿である。ベッドの普及は家庭喪失の不安に根ざしている。パチンコを実現したものは飛行機の幻想と機械工場へのあこがれである…。ファッションから盛り場の風景まで、著者の鋭敏な皮膚感覚は風俗の意外な諸相をとらえ、日本文化の根底にせまる。
1 風俗―そのメッセージ(風と俗
皮膚感覚
工業的適性
風俗の思想化
「自分」の発見
性と聖
めまぐるしい変化のなかで
幼児化現象
身辺の事物)
2 風俗学―ケース・スタディ(身辺
部屋
街頭
流行
ことば
感覚)
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