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ちくま文庫

ことばが劈かれるとき

ことばとこえとからだと、それは自分と世界との境界線だ。幼時に耳を病んだ著者が、いかにことばを回復し、自分をとり戻したか。

定価

748

(10%税込)
ISBN

978-4-480-02178-6

Cコード

0137

整理番号

-7-1

1988/01/26

判型

文庫判

ページ数

320

解説

内容紹介

からだは、自分と世界とがふれる境界線だ。そこに必死になって生きようとしながら、閉ざされ、病み、ゆがむ“からだ”…。幼時に耳を病んだ著者が、どのようにして“こえ”と“ことば”を回復し、自分と世界とのふれ合いを、また、人間関係のダイナミズムをとり戻していったか―。長く苦しい努力の過程を語りつつ、人間の生き方の根底を照らし出すユニークな一冊。

目次

凍っていたノド
からだとことば
ことばとの出会い(失われたことば
発語への身悶え
物語と音への目覚め
師・岡倉士朗との出会い)
からだとの出会い(解体することば
演技=行動するからだ
弓の修行から
こえとの出会い
話しかけのレッスン)
治癒としてのレッスン(竹内演劇教室のはじまり
「ふれる」ということ―Sの場合
引き裂かれたからだ―Nの場合
対人恐怖について―WとMの場合
自閉症児とのふれあい―ひろし君の場合
現代社会とこえの歪み
明示性と含意性の統一)
からだそだて(「からだ」を吟味する
「体育」を「からだそだて」と読む
姿勢について
「からだ」としてのことば
「からだそだて」の観点から見た全教科のパースペクティブ〔ほか〕)

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