川本三郎
( かわもと・さぶろう )川本 三郎(かわもと・さぶろう):1944年、東京生まれ。新聞社勤務を経て、評論・翻訳活動に入る。訳書にカポーティ『夜の樹』『叶えられた祈り』、近著に『映画の木洩れ日』『ひとり遊びぞ我はまされる』など。
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小説の村上春樹、映画の森田芳光、演劇の野田秀樹、マンガの大友克洋…彼ら若い作家たちの作品に浮上してきたものに共通するのは、「都市の感受性」とでも呼ぶべき新しい感覚なのではないか。従来の「主体性」の神話や「リアリズム」の信仰が崩れたあとにくる浮遊的な人間像を論じ、「現代」について考える。
無機的都市の悪夢
変貌する時代空間
アテイテュードの時代―『優しいサヨクのための嬉遊曲』を読む
「都市」の中の作家たち―村上春樹と村上龍をめぐって
1980年のノー・ジェネレーション―村上春樹の世界1
『羊をめぐる冒険』を読む―村上春樹の世界2
「自閉の時代」の作家たち
サバービアの発見―山田太一の世界
家族のようなもの―森田芳光『家族ゲーム』
少年たちの小宇宙―野田秀樹『ゼンダ城の虜』
現代マンガの跳躍
時空の乱反射―フィリップ・K.ディックの世界
イメージを歪形する子供たち
ジョバンニの「孤独」
「寂しい子供」の行く方
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