伊藤俊治
( いとう・としはる )1953年生まれ。美術史家/美術評論家。現在、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授。著書に『ジオラマ論』『20世紀写真史』など多数ある。
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セピア色のポルノグラフィーから80年代のボディアートまで、マン・レイやデュシャンの作品、ヌーディズムとグラマーガールへも言及しつつ、20世紀の裸体イメージと、それに向けられた“まなざし”の変容をとらえる俊鋭の画期的な身体文化史。サバービアの感情を描くエリック・フィッシュルの作品論を新たにつけ加えた増補決定版。生きられた肉体と夢見られた裸体のあわいに立ちのぼるエロスのゆらぎをとらえる。
1 フェティシズムの黄金―リチャード・マーキン『ベルベット・エデン』をめぐって
2 “愛”のマシニズム―アッジェ/マン・レイ/ビル・ブラント
3 さかしまのヌーディズム―裸体とユートピア幻想
4 二重の箱のなかの裸体―ステレオ・デュシャン・グラフィック
5 セックス・シアターのフリークス―グラマーからアンドロギュヌスへ
6 キネシクスとボディ・アート―都市のなかの肉体美術
7 電気の皮膚、電気の闇―エレクトリック・キャバレーとしての身体
8 痙攣する性の場所―エリック・フィッシュルの変容
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