ちくま文庫
新版 思考の整理学
外山滋比古
著
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高度に専門分化した医療技術が人間離れをして一人歩きし始めた現代医学への危惧をもった医師中新井邦夫は、地域を拠点に子供たちから大人まで支えられる医療システムを作ろうとした。その“療養センター”や“第一はばたき園”の組織充実に奔走していたが、道半ばにして、自ら乳ガンに冒され倒れた。現代医療への難問を真正面から見すえ、白衣を脱いでなお本物の医者である道を歩んだ、大阪に住む一医師の生涯を追った感動のドキュメント。
宣告―死路への旅立ち
萌芽―戦時下の幼年期
青春―廃墟の哲学から医学へ
構築―医学への挑戦
岐路―医療と福祉の谷間で
出奔―白い巨塔との訣別
共生―コロニーの日々に知る
嗚咽―障害をもつ子との出会い
理念―日常に生きる専門性とは
挑戦―限りある日々を地域に
鬼神―たたかいはいのち果てる日まで
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