山口昌男
( やまぐち・まさお )1931年生まれ。東京外国語大学名誉教授。2013年没。
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「文化と狂気」「失なわれた世界の復権」で、60年代末に一躍注目を浴びた著者が、爾来、日本の言論・思想界を席捲し、世界を股にかけて活躍しつづけたその知的脚力は、他の追随を許さぬものがある。本書は、あまり人眼にふれない様々な媒体に発表された講演・インタヴュー・短文をまとめたものである。そこに著者の旺盛な活動の軌跡が鮮明に浮かびあがる。
1 笑い・遊び・逸脱(笑いについて
「遊び」の本来の姿
規範と逸脱)
2 知的冒険へのインタヴュー(知的冒険への手引き
『道化』あるいは道化的なるもの)
3 人類学の眼・記号論の挑発(悪魔の文化人類学
人を食った人類学
足の文化人類学
学力の文化的前提
幸福論とアイデンティティ論
日本史における規範と逸脱
記号論の挑発性
テキストとしての文化
パラダイム論とスケープゴート論
広告と記号論
広告の挑発性と「新しさ」の神話
詩人と道化)
4 子供の発見(異文化としての子供
子供の発見
「子供の世界」から「大人の世界」へ
お遊びの時間
「出来事」としての絵本)
5 エッセイ・アト・ランダム―旅・履歴・etc(新聞は毎日立つ縁日である
潜在意識が演出する“即興的”本漁り
私の事故初体験
私の図書館・私の大学
終戦直後の語学環境 ほか)
6 南方熊楠とシェイクスピア(南方熊楠と文化人類学
シェイクスピア劇の中の王権・祝祭・道化)
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