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内容紹介
西アフリカのサバンナで、モシ族と暮らした日々の記録。現地の人々との共生から得られた、ひとつの文化の総体が描かれる。それは、衣食住の細部から、動植物、そして物の考え方に及ぶ。バオバブの木、草を編んで作る道具、荷物をはこぶロバ…、すべて具体的な「物」から、やがて世界にひろがる視点にいたる文明論であり人間論である。
目次
バオバブ―花粉はコウモリが媒介
オクラ―生殖力を象徴
ホロホロチョウ―サバンナの道化師
サガボ―女のぐちも煉る主食
スンバラ味噌―塩ぬきのスープの素
バターの木―自然の恵む純良油脂
ササゲ―もの日の御馳走
ハゲワシ―衣を洗わない法界坊
ダーム―サバンナと森の酒談義
ヒョウタン―杓子から太鼓まで
草を食べる―野菜と野草のあいだ
あめひ虫―膚を焼く嫌われもの
コーラ―人間とも交換された木の実
ロバ―頑固、それともお人好し
雲・雨・虹―蒸気と光のファンタジア
タカラガイ―インド洋から運ばれた貨幣
樹木と人間―樹木との渋いかかわり
味わう―ことばとは対極の伝えあい
手づくり幻想―現代の精神衰弱
土器をつくる 手軽に、安く
壼の底はなぜまるい―道具の用と形
火の熱さ―金属加工の条件
柄の短い鍬―作物を育てるより雑草を掻く
サバンナの農具のいろいろ―イネ刈りは小刀で、草刈りは鎌で
からだと道具―足は使わず腕を酷使
草を編む―天然の素材を巧みに利用
織る―サバンナの謎、木綿の機織り
着る―必要より文化的意味
切る・つなぐ―技術伝播の前提
はこぶ―壼も篭も頭にのせて
すまう―個別的かつ融通自在
いろどる―文化の三原色、赤・黒・白
もっと多く もっと早く―「開発」と「低開発」と
もの と もの と ひと―依存の中のはたらきかけ
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