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ちくま文庫

記憶の絵

父鴎外と母の想い出、パリでの生活、日常のことなど、趣味嗜好をないまぜて語る、輝くばかりの感性と滋味あふれるエッセイ集。 【解説: 中野翠 】

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-02598-2

Cコード

0195

整理番号

-9-1

1992/02/24

判型

文庫判

ページ数

368

解説

内容紹介

葬式饅頭を御飯にのせ、煎茶をかけて美味しそうに食べた父・鴎外のこと、ものの言い方が切り口上でぶっきら棒、誤解されやすかった凄い美人の母のこと、カルチャー・ショックを受けたパリでの生活、〈しんかき〉〈他所ゆき〉〈足弱伴れ〉などなつかしい言葉と共にあった日常のこと―。記憶の底にある様々な風景を輝くばかりの感性と素直な心で描き出した滋味あふれる随筆集。

目次

薄闇の中
祖母
銭湯
伊予紋
着物
洋服

よく走る馬
足弱
腕弱
ヤッタルデ
続・ヤッタルデ

本屋〔ほか〕

著作者プロフィール

森茉莉

( もり・まり )

1903─87年、東京生まれ。森?外の長女。1957年、父を憧憬する娘の感情を繊細な文体で描いた随筆集『父の帽子』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、50歳を過ぎて作家としてスタートした。著書に『恋人たちの森』(田村俊子賞)、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花賞)、『贅沢貧乏』、『私の美の世界』、『森茉莉全集』全8巻など。

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