なぎら健壱
( なぎら・けんいち )1952年、東京銀座生まれ。70年、中津川フォークジャンボリーに飛び入り参加したことがきっかけでデビュー。以後、音楽のみならず、映画、テレビ、ラジオの出演、執筆などで幅広く活躍。『東京酒場漂流記』『東京の江戸を遊ぶ』『東京路地裏暮景色』(ちくま文庫)など著書多数。
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異色のフォーク・シンガー、なぎら健壱が、達意の文章で綴るおかしくもかなしい酒場さすらい記。人生マイナス酒イコールゼロと喝破する著者は、無類の呑ん兵衛酒場好き、巡り歩いた飲み屋は優に百軒を越える。が、ここに書かれているのは酒場案内ではない。暮れゆく街に佇む飲み屋。そこに集まるさまざまな人達との無言の会話、酒、肴…オロカナ自己弁護と抱腹絶倒のエピソードの数々。いざ、なぎらワールドへ。
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