ちくま文庫
新版 思考の整理学
外山滋比古
著
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『生きることの意味』で多くの読者の心をとらえた著者が、自らの歩みを根源から問い直し、書き下ろした長篇三部作。第一部は、下関での誕生から、東京へ出奔する18歳までを描く。日本人として生まれた朝鮮人という歴史の闇を背負い、貧困と差別のなかで歪んでいく主人公。彼を受け入れてくれるのは不良仲間だけだった。そして、暴力事件を繰り返し、少年刑務所に送られる。出所した彼は太腿に彫った入れ墨を自らの手で焼き消し、新しい出発を決意する。
“奇妙な”存在(“奇妙な”日本人の誕生
シツ、ジツ、ゴウ、ケン
阪井先生のこと ほか)
仄明かりを見つめて(監房の高い天井
監房長との争い
懲罰房での出会い ほか)
入れ墨を焼く(出所祝いの豆腐
父の沈黙・朝鮮の悲劇
入れ墨を焼く ほか)
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