川本三郎
( かわもと・さぶろう )川本 三郎(かわもと・さぶろう):1944年、東京生まれ。新聞社勤務を経て、評論・翻訳活動に入る。訳書にカポーティ『夜の樹』『叶えられた祈り』、近著に『映画の木洩れ日』『ひとり遊びぞ我はまされる』など。
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佐藤春夫、永井荷風、谷崎潤一郎、芥川龍之介…隅田川を原風景とし、その水辺を描き続けた作家たち。彼らはなぜそれほどまでに隅田川の風景を必要としたのか。大正文学に共通する幻想性をたどり発見する「幻影の町」。平成三年度サントリー学芸賞受賞。
川を渡って幻影のなかへ
ビーダーマイヤーのささやき
花の感受性
幻影の街
路地裏の散歩者たち
文士が映画と出会うとき
自己分裂という物語
「水の都」のユートピア
支那服を着た少女
異国への憧憬
南方の夢草
廃墟のなかの幻覚
病める名探偵たち
「紙上建築」の世界
神経衰弱と死
「幻影」を求めた大正作家たち
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