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定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03448-9

Cコード

0139

整理番号

-13-1

1999/01/21

判型

文庫判

ページ数

320

解説

内容紹介

本書は異界に深い係わりをもっていたと考えられる「人物」と、異界に属すると思われる「妖怪変化」たちの身元調査記録である。彼らが、表の歴史に正々堂々と姿を現すことは滅多になかったが、日本文化に極めて大きな影響を及ぼしたことは疑いない。「妖怪」たちの活躍と意味を考えることは、異界という想像力豊かな世界を生みだした、わたしたち日本人の心の歴史を大胆に読み解くことになる。

目次

スサノヲ―三界を旅する“異貌の神”
八岐大蛇―自然と土着民のシンボル
ヤマトタケル―白鳥に変身した悲劇の英雄
小子部栖軽―怪力・知力を備えた異界の主
聖徳太子―未来を語り伝える予言者
役小角―山民“呪術者集団”のリーダー
吉備真備―鬼から秘術を授けられた超人
空海―不死の姿で生き続ける名僧
菅原道真―神霊の両義性をもつ神の子
安倍晴明―陰陽師のシンボル的存在〔ほか〕

著作者プロフィール

小松和彦

( こまつ・かずひこ )

1947年東京都生まれ。東京都立大学大学院(社会科学研究科)博士課程修了。現在、国際日本文化研究センター教授。民俗学、文化人類学双方を視野に入れ、一貫して鬼、妖怪、呪術、憑依といった日本文化の奥深くに潜む「闇」を透視し、日本人の心性を浮かび上がらせる特異な文化論を展開している。主な著書に『神々の精神史』『憑霊信仰論』『異人論』『悪霊論』『神隠しと日本人』『妖怪学新考』『百鬼夜行絵巻の謎』など。

宮田登

( みやた・のぼる )

宮田 登(みやた・のぼる):1936年、神奈川県生まれ。筑波大学教授、神奈川大学教授、国立歴史民俗博物館客員教授、文化庁文化財保護審議会専門委員、江戸東京博物館客員教授、旅の文化研究所所長等を歴任。その関心は民俗学から日本史学、人類学等、周辺諸学におよんだ。柳田賞、毎日出版文化賞特別賞受賞。著書に『江戸のはやり神』『日本の民俗学』『神の民俗誌』『妖怪の民俗学』『山と里の信仰史』『都市とフォークロア』『宮田登 日本を語る』(全16巻)等がある。2000年、没。

南伸坊

( みなみ・しんぼう)

南 伸坊(みなみ・しんぼう):1947年東京生まれ。東京都立工芸高等学校デザイン科卒業、美学校・木村恒久教場、赤瀬川原平教場に学ぶ。イラストレーター・装丁デザイナー・エッセイスト。雑誌「ガロ」の編集長を経て、80年よりフリーとなり、イラストレーション+エッセイで活躍。著書に『私のイラストレーション史』『笑う茶碗』(ちくま文庫)、『おじいさんになったね』(だいわ文庫)、『本人伝説』(文春文庫)他多数。

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