猪野健治
( いの・けんじ )1933年滋賀県生まれ。新聞・雑誌の記者・編集者などを経て、フリージャーナリストとして活躍中。その間、日本ジャーナリスト専門学校専任講師・評議員を務め後進の育成にもあたった。やくざ、右翼、総会屋などをテーマにした分野においては先駆者的な存在であるとともに、いまも第一線で取材・執筆をつづけている。主な著書に『やくざと日本人』『三代目山口組』『やくざ外伝 柳川組二代目』『侠客の条件』『日本の右翼』(以上、ちくま文庫)、『山口組永続進化論』(だいわ文庫)などがある。
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「やくざは、むかし八九三と書いた。…花札賭博でいうブタ―点数にならないカス札からきたわけである。」やくざはいつ発生し、なぜ現代社会に存在しつづけているのか?そして、どこへ行こうとしているのか?戦国末期の遊侠無頼から山口組まで、約500年におよぶ、やくざの歴史、政治・社会とのかかわりなど、やくざの全体像を初めて解き明かした名著。
第1章 カブキ者と遊侠無類
第2章 火消人足全盛時代
第3章 アウトローの本流・博徒
第4章 博徒指導の秩父困民党一揆
第5章 近代やくざの登場
第6章 テキヤの社会主義運動
第7章 やくざと政治権力
第8章 血と泥の叛逆―谷川康太郎論
終章 暴力団の現実的意味
補遺 あとがきにかえて
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