高野慎三
( たかの・しんぞう )1940年生まれ。月刊漫画「ガロ」の編集者として、つげ義春「ねじ式」など傑作・名作の誕生に立ち会う。その後も北冬書房を主催し独自の出版活動、執筆活動を続けている。
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「ガロ」の編集者だった著者がつげ作品の舞台となった風景をさがして東北の秘湯から漁港の路地裏までを訪ね歩く。砂煙のまいあがる会津西街道で見つけたワラ屋根のある景色や、老人たちとともに時間がとまった上州・湯宿温泉、赤線の雰囲気を残す東京下町など、貧困旅行を追体験する。失われた日本の風景のなかに、つげ義春の桃源郷が見えてくる!つげ義春との対談も収録。図版満載。
「三岐渓谷」と秘湯への旅
「もっきり屋の少女」と会津西街道
「会津の釣り宿」と玉梨温泉
ワラ屋根のある風景―対談 つげ義春・高野慎三
「海辺の叙景」と外房の海
「初茸がり」「紅い花」「西部田村事件」と一軒の宿
「庶民御宿」と千倉漁港
「ねじ式」のモデルになった風景
「ゲンセンカン主人」と湯宿温泉
「旅の景色」つげ義春の旅
「猫町紀行」と宿場跡
「大場電機渡金工業所」を探して
「隣の女」と東京・錦糸町
「チーコ」「義男の青春」と路面電車の走る町
「四つの犯罪」「懐かしいひと」と湯河原温泉
「退屈な部屋」「夏の思い出」つげ義春の居る部屋
「散歩の日々」「無能の人」と武蔵野
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