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定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03671-1

Cコード

0195

整理番号

-10-15

2001/09/10

判型

文庫判

ページ数

400

解説

内容紹介

老人力とは何か?物忘れ、繰り言、ため息等、従来ぼけ、ヨイヨイ、耄碌として忌避されてきた現象に潜むとされる未知の力。20世紀末に発見され、日本中に賞賛と感動と勘違いを巻きおこし、国民を脱力させた恐るべき力。あの笑えて深い名著が正続2冊あわせて文庫に。

目次

おっしゃることはわかります
物忘れの力はどこから出るのか
「あ」のつく溜息
食後のお茶の溜息
老人は家の守り神
老人力満タンの救急車
下手の考え休むに似たり
老人力胎動の時期を探る
ソ連崩壊と趣味の関係
中古カメラと趣味の労働〔ほか〕

著作者プロフィール

赤瀬川原平

( あかせがわ・げんぺい )

1937年横浜生まれ。画家。作家(尾辻克彦)。60年代には「ハイレッド・センター」など前衛芸術家として活動、70年代には「櫻画報」など独自の批評を盛り込んだイラストレーターとして活躍、81年には『父が消えた』で芥川賞を受賞。1986年、藤森照信、南伸坊らと「路上観察学会」を結成。他に高梨豊、秋山祐徳太子との「ライカ同盟」、山下裕二との「日本美術応援団」の活動がある。2014年没。

この本への感想

すべての章にコメントしてたら長すぎるのでひとつだけ…。
土饅頭みたいな墓が理想だと書かれてあった。造ってすぐの頃は墓のかたちをしてるけれど時と共に土が崩れ、やがて墓の体をなさなくなる。そんなのが理想だと。

実際、この作者はどんな墓を造ったのか。気になった。調べたら土の山に石のかけらをまるく積み上げ、てっぺんに松を植えた墓だという。石で装ってはいるが基本は土饅頭なのだ。素敵な墓だと思う。私もこんな墓に入りたい。

写真も、写真に添えられた短い言葉もセンスがいい。

ひろく読まれた本なので今さらな気もする。でも何かひとこと言っておきたい。何か言いたくなる。そっとしておけない。
よい本です。

さんしゅう

さん
update: 2018/11/09

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