木村聡
( きむら・さとし )戦後間もない昭和21年に定められ、かつて日本のいたるところにあった「赤線」は昭和33年に廃止された。ところが地域によっては様々な風俗産業の業態に姿を変えながら、現在に至るまで賑わいを続けている。全国各地の元赤線地帯を訪ね、風俗産業の栄枯盛衰と、そこで働く女性たちの声を書きとめることで「赤線後の色町」を浮かび上がらせた貴重な記録。新取材の書き下ろしと未発表写真多数収録。
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公娼制度の廃止に伴い、戦後間もない昭和21年頃から形成された赤線地帯。そこでは鮮やかなタイルと色ガラス、入口にホールのある独特の様式が生まれ、カフェー調の店が全国の盛り場で流行した。昭和33年の廃止後、アパートや旅館、町工場などに姿を変えて余生を送ってきたそれらの建物も、半世紀が経過し風化が進む。戦後の都市空間を彩った建築物とわずかに残る街並みを記録した貴重な写真集。
東京(吉原
洲崎
千住 ほか)
関東(松戸
船橋
川崎 ほか)
関西(飛田
中書島
橋本 ほか)
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