高野慎三
( たかの・しんぞう )1940年生まれ。月刊漫画「ガロ」の編集者として、つげ義春「ねじ式」など傑作・名作の誕生に立ち会う。その後も北冬書房を主催し独自の出版活動、執筆活動を続けている。
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マンガ史上の名作「ねじ式」。1968年発表直後の世間の反応は意外にも冷やかなものだった。著者は雑誌『ガロ』の編集者として、その創作プロセスをつぶさに見とどけている。構想されながらも、陽の目を見なかった幻の作品のこと、つげ義春をめぐるさまざまな人々の交流など、1968年という時代に生まれた傑作とそれを生んだ時代の熱気をいきいきと伝える。
第1章 貸本マンガから『ガロ』へ(それは白土三平からはじまった
水木しげるとつげ義春
つげ義春の衝撃)
第2章 つげ義春1968(「ねじ式」の思い出
つげ義春のテッテ的
つげ義春の暗闇への偏愛
「ねじ式」の周辺)
第3章 つげ義春をめぐる人たち(つげ忠男のこと
ある一夜
座談会“マンガ・ブーム”とは無縁か
『ガロ』と『漫画主義』
『ガロ』編集長・長井勝一との別れ)
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