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ちくま文庫

尾崎翠集成 (上)

鮮烈な作品を残し、若き日に音信を絶った謎の作家・尾崎翠。この巻には代表作「第七官界彷徨」をはじめ初期短篇、詩、書簡、座談を収める。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03791-6

Cコード

0193

整理番号

-37-1

2002/10/09

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

不思議な作品を残して姿を消した、伝説の作家の全貌。

目次

第七官界彷徨
「第七官界彷徨」の構図その他
歩行
こおろぎ嬢
地下室アントンの一夜
香りから呼ぶ幻覚
或る伯林児の話
初恋
山村氏の鼻
詩人の靴
匂い―嗜好帳の二三ペエジ
捧ぐる言葉―嗜好帳の二三ペエジ
木犀
漫漕
途上にて
神々に捧ぐる詩
チヤアリイ・チャツプリン ヰリアム・シヤアプ
書簡
座談「炉辺雑話」より
女流詩人・作家座談会

著作者プロフィール

尾崎翠

( おさき・みどり )

1896-1971。鳥取の生まれ。女学校時代に「文章世界」へ投稿を始める。故郷での代用教員ののち上京、日本女子大に入学、「無風帯から」を発表。女子大中退後、文学に専念、「アップルパイの午後」「第七官界彷徨」で一部の注目をあびる。昭和7年の帰郷後、音信を絶つ。戦後一時、行商をしていた。ついで老人ホーム。「第七官界彷徨」があらためて発見されたのちも、面会を固辞、ひっそりと死去。

中野翠

( なかの・みどり )

コラムニスト、エッセイスト。早稲田大学政経学部卒業。新聞社でのアルバイト、出版社勤務を経て文筆業へ。社会・事件に関する批評のほか、映画や本、落語に関する文章で知られる。1985年、「サンデー毎日」に連載開始、現在も継続中。週刊文春「シネマチャート」評者の一人でもある。著書に、『中野シネマ』(新潮社)、『この世には二種類の人間がいる』(文藝春秋)、『今夜も落語で眠りたい』(文春新書)、『アメーバのように。私の本棚』『小津ごのみ』(共にちくま文庫)、『ごきげんタコ手帖』『金魚のひらひら』『みずいろメガネ』(共に毎日新聞社)『この世は落語』(筑摩書房)など多数。

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