小沢健志
( おざわ・たけし )1925年、東京生まれ。日本大学芸術学科卒。元・東京国立文化財研究所技官。専門は写真史研究。元・九州産業大学大学院教授、日本写真芸術学会名誉会長、日本写真協会名誉顧問。東京都歴史文化財団理事。『幕末 写真の時代』『写真で見る関東大震災』『写真 明治の戦争』など。写真史関係の著書も多い。日本写真協会功労賞、日本写真芸術学会名誉賞、日本写真家協会賞、文化庁長官表彰などを受賞。
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大正12年(1923年)9月1日午前11時58分にマグニチュード7.9の大地震が帝都を襲った。関東大震災―死者約10万人のこの未曽有の大惨事を、ひとびとはどのように生き延びたのだろうか。瓦礫と化した銀座、倒壊した浅草十二階、バラックでさっそく商売を再開させた食堂、すぐに開設された病院や学校…東京都慰霊堂に残された未公開写真を多数含む250点が震災の被害と復興を活写する。
遭災地の一巡記(徳富蘇峰)
関東大震災と新聞(石黒重光)
被服廠跡と震災記念堂(木下直之)
横浜・湘南地方の関東大震災被害(林華子)
震災という「日本」をとらえるまなざし(金子隆一)
バラックの類型―今和次郎のフィールドワーク(中谷礼仁)
里見弴@4CEE@と関東大震災(武藤康史)
関東大震災と都市計画(越沢明)
流言が生んだ悲劇―朝鮮人の虐殺(山岸秀)
聞き覚えの記(小沢健志)
東京都慰霊堂のこと(西川修三)
東京というまちを守る(岡部恒雄)
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