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ちくま文庫

内田百閒集成21

——深夜の初会

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03901-9

Cコード

0195

整理番号

-12-22

2004/06/09

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

志ん生師匠との呑兵衛対談「深夜の初会」をはじめ、戦前の海軍機関学校や法政大学教官時代の回想、敬愛する師漱石の思い出、深遠なる金銭哲学や貧乏ばなし、はては酔いにまかせての悪態ぶりにいたるまで、百(けん)先生面目躍如の自由気侭な痛快座談集。おもな座談客は、安倍能成、井伏鱒二、河盛好蔵、久米正雄、小宮豊隆、獅子文六、高橋義孝、辰野隆、徳川夢声、豊島与志雄、宮城道雄、吉田茂、和辻哲郎などの面々。

目次

あの頃の機関学校
豚小屋の法政大学
貧乏ばなし
ユウモアコンクール
対談
酒仙放談
金の借り方作り方
逢坂(かん)談
薬剤金融椿論
漱石をめぐって
問答有用
汽車の旅
倫敦塔を撫でる
西小磯雨話
深夜の初会
虎の髭
漱石先生四方山話

著作者プロフィール

内田百閒

( うちだ・ひゃっけん )

1889-1971。岡山市の生まれ。本名は栄造。ペンネームは郷里の百閒川にちなむ。旧制六高在学中は俳句に親しむ。東大ドイツ文学科卒。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学等でドイツ語を教える。教師をやめたのち作家活動に入り、特異な幻想をつづった短編集「冥途」「旅順入城式」を発表。飄逸な「百鬼園随筆」によってひろく世に出た。借金術の大家で、鉄道好きとしても知られていた。

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