赤瀬川原平
( あかせがわ・げんぺい )1937年横浜生まれ。画家。作家(尾辻克彦)。60年代には「ハイレッド・センター」など前衛芸術家として活動、70年代には「櫻画報」など独自の批評を盛り込んだイラストレーターとして活躍、81年には『父が消えた』で芥川賞を受賞。1986年、藤森照信、南伸坊らと「路上観察学会」を結成。他に高梨豊、秋山祐徳太子との「ライカ同盟」、山下裕二との「日本美術応援団」の活動がある。2014年没。
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絵の神様のように扱われる雪舟だが、よくよく見ると彼の描く絵はちょっとヘン。あの有名な「天橋立図」も凄いんだがどこかヘン。尾形光琳にはなくて、宗達にはある、“乱暴力”とは?雪舟、等伯から、縄文土器や根来塗の器まで日本美術を幅広く応援。教養主義や美術史にとらわれない、大胆不敵な美術鑑賞法を提示する。カラー図版満載。
雪舟が神棚から降りてくる―雪舟
野心ぎらぎら等伯がのし上がる―長谷川等伯
道楽のリアリティー極まれり―伊藤若冲
エゴン・シーレもまいった写楽の“凄み”―東洲斎写楽
北斎よ、その肺活量の大きさは何なんだ―葛飾北斎
焼きたてクッキーとの対話縄文、恐るべし―縄文土器
テツガクしない石庭の見方―龍安寺の石庭
光琳をガラスケースから解放せよ―尾形光琳
ロマンを吹き飛ばす「乱暴力」―青木繁
「死体」が主人公のインスタレーション―装飾古墳〔ほか〕
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