吉行淳之介
( よしゆき・じゅんのすけ )(1924-1994)岡山市生まれ。東京大学中退。「モダン日本」の編集者を経て、54年『驟雨』で芥川賞を受賞。安岡章太郎、庄野潤三らと共に第三の新人と呼ばれた。66年『星と月は天の穴』で芸術選奨文部大臣賞、70年『暗室』で谷崎潤一郎賞、75年『鞄の中身』で読売文学賞、78年『夕暮まで』で野間文芸賞を受賞した。洗練された表現に柔軟な諧謔を織り込んだユニークな作風はエッセイにも及ぶ。
loading...
人生が仕立おろしのセビロのように、しっかり身に合う人間には、文学は必要ではない…。吉行淳之介は作家が一目を置く作家だった。その才能はいかにして磨かれ、鍛えられたのか?戦中少数派だった青春期や、作家を志したころを回想する自伝的エッセイをはじめ、「作品と制作プロセス」「私の文章作法」など独自の文学観と言葉への感覚、そして創作の秘密がつまった珠玉の作家のノート。
1 自叙伝(文学を志す
私はなぜ書くか
二代目の記 ほか)
2 作家のノートから(「文章」と「文体」
わたしの文章作法
百メートルの樹木 ほか)
3 雑感(些細なこと
タダでは起きない
雑踏の中で ほか)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。