都筑道夫
( つづき・みちお )都筑 道夫(つづき・みちお):1929年東京都生まれ。十代から時代小説・推理小説を発表、その後も評論・SFと幅広く執筆。2001年『推理作家の出来るまで』で日本推理作家協会賞、02年日本ミステリー文学大賞受賞。著書に『猫の舌に釘をうて』「なめくじ長屋」シリーズ、『黄色い部屋はいかに改装されたか?』『幽鬼伝』など。03年逝去。
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表紙にコバルト色の艶紙を貼った本がある。題名も著者名もない。扉を開くと初めて「阿蘭陀すてれん」という奇妙なタイトルが見えた。謎の本にこめられた人生の悲運を描く表題作をはじめ、怪談、SF、ブラックユーモアと多彩なテクニックを駆使して描かれた恐怖ショート・ショートの傑作集。
阿蘭陀すてれん
高い窓
古いトランク
燭台
青信号
神になった男
私と私と私たち
地球は狙われている
テレパシスト
猫の手
片腕
髑髏盃
蒸発
セックス革命
妙な電話
超能力電話
高所恐怖症
故郷の廃家
真夜中の雷雨
老朽度スキャンダル
足
夜道
鏡の中
影
春で朧ろでご縁日
新居
手を貸してくれたのはだれ?
不快指数
流刑囚
忘れられた夜
妖夢談
蠅
父子像
幽霊になりたい
電話の中の宇宙人
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