ちくま文庫
新版 思考の整理学
外山滋比古
著
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岬近くの地での一夜の宿りに老女が語り出す薄倖の生い立ちを描いた「へんろう宿」、破産に瀕した田舎の自作農の悲しい終焉を叙す「荒廃の風景」、闇夜の山上で何万もの蛍が入り乱れ、蛍火の妖雲を捲き起こす光景を描く「蛍合戦」など、旅を愛した著者が、旅先の土地に暮らす人々を温もりのある筆致で綴った作品を収める。
旅行案内
鞆ノ津所見
荒廃の風景
言葉について
下田行き
甲州の話
葉煙草
土佐遊覧
京都
三宅島所見
蛍合戦
高千穂
旅中友人の災難
へんろう宿
増富の谿谷
ゲマスからクルーアンへ
比波良の漁師
晩春の旅
塩の山・差出の磯
広島風土記―早廻り記
修善寺の桂川
大三島
うばめ樫
峠の茶店
備前牛窓
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