ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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戦後五十年を経て、物質的な豊かさを獲得した一方で、死に関する社会的な意味が、いまほど強まっている時代はない。人は病院、ホスピス、在宅の医療などに“よりよき死”を求めようとするが、医療技術の高度化、効率万能の社会風潮、家族関係の変質などが進行するなかで、その道は容易ではない。「豊かな社会」のさまざまな死の素描を通じて、混迷する時代における生の意味を問い返す。
第1章 死が約された者たち
第2章 死を看取る者たち
第3章 死に抗った者たち
第4章 死と和した者たち
第5章 人はいつ死ぬのだろう
第6章 がん告知に新しい風を
第7章 在宅で死ぬこと、病院で死ぬこと
第8章 「豊かな社会」の「美しい死」
第9章 一線病院の風景から―突然死の周辺
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