竹内薫
( たけうち・かおる )1960年東京都生まれ。筑波大学附属高等学校卒業、東京大学教養学部教養学科卒業(科学史・科学哲学専攻)、東京大学理学部物理学科卒業、マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学理論専攻)。サイエンス作家として、科学読み物、小説、エッセイ、翻訳など幅広く活躍。著書に『世界が変わる現代物理学』(ちくま新書)、『99.9%は仮説』(光文社新書)、『ブレイクスルーの科学者たち』(PHP新書)、『科学嫌いが日本を滅ぼす』(新潮社)など多数。(写真撮影=齋藤將記)
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相対性理論と量子力学の大発見を端緒とする現代物理学の展開は、にわかには信じ難い事実を明らかにした。われわれが世界を考えるときの素朴な前提―確固たる手ざわりをもった無数の物質により、この世界は形づくられている―が、きわめて不確かな「モノの見方」であるというのだ!では、最前線の物理学理論から導かれる、森羅万象の「リアル」なあり様とは、いかなるものなのか?その驚くべき世界像を、数式を用いることなく平明な語り口で説き明かす。
第1章 思索としての物理学(思索としての物理学
ニュートンの世界観はモノ的だった ほか)
第2章 SF的世界観への前哨(科学の歴史は実在論と実証論のせめぎ合いだった
天才たちと秀才たちの系譜 ほか)
第3章 ピカソと相対性理論(ピカソと相対性理論
時空の変換方程式 ほか)
第4章 量子は踊る(あえて実在論的に量子論を理解してみる(ボーム流の解釈)
(あらためて)量子とは何だろう ほか)
『事象の地平線』
第5章 世界はループからできている(これまでのまとめ
時間と空間というモノ ほか)
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