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定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06281-9

Cコード

0295

整理番号

578

2006/01/05

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

世界に冠たる「かわいい」大国ニッポン。キティちゃん、ポケモン、セーラームーンなどなど、日本製のキャラクター商品が世界中を席巻している。その市場規模は二兆円ともいわれ、消費社会の文化商品として大きな意味を担うようになった。では、なぜ、日本の「かわいい」は、これほどまでに眩しげな光を放つのか?本書は、「かわいい」を21世紀の美学として位置づけ、その構造を通時的かつ共時的に分析する、はじめての試みである。

目次

第1章 「かわいい」現象
第2章 「かわいい」の来歴
第3章 大学生の「かわいい」
第4章 美とグロテスクの狭間に
第5章 小さく、幼げなもの
第6章 なつかしさ、子供らしさ
第7章 メディアのなかの「かわいい」
第8章 「萌え」の聖地
第9章 「かわいい」、海を渡る
エピローグ 「かわいい」の薄明

著作者プロフィール

四方田犬彦

( よもた・いぬひこ )

四方田 犬彦(よもた・いぬひこ):1953年生まれ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。

この本への感想

動物を奇妙にデフォルメしたヌイグルミはかわいいのか?ETが実際家に来てもかわいいのか?かわいいという言葉はあなたにとってどんな意味を持ちますか?


「かわいい」という言葉は、今までそして今どういうふうに社会で機能してきたのだろうか?

内容説明からは現代的でポピュラーなアニメやキャラクターについての分析にも見えますが、分析対象は幅広く、枕草子からアート、現代の若者の個人的な意見にまで及んでおり、飽きさせない内容です。

最終章の締めくくりも「超意外」な場所に出現した「かわいい」について書かれており、非常に考えさせられました。

考察の対象が非常に身近なものばかりなので、手軽に読める美学論として楽しめる本でした。

riri

さん
update: 2010/06/22

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