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ちくま新書

サブカル・ニッポンの新自由主義 

——既得権批判が若者を追い込む

定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06454-7

Cコード

0236

整理番号

747

2008/10/06

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

生き方のルールが変わった。個人の「能力」が評価軸の中心となった。だがそれは激しい競争へと私たちを駆り立て、マッチョであることを要求する。こうした新自由主義のモードが「サブカル社会ニッポン」を覆い、さまざまな「ねじれ」を生んでいる。ネット先進国たる韓国、米国の事例をも取り上げ、新自由主義がいかなるルーツを持っているのか、これに対抗しうる拠点はないのか、サブカルの可能性を見据えつつ、深く鋭く迫る。

目次

第1章 既得権批判―流動化と安定の狭間で(サブカル・ニッポンの不安な世代
約束の土地、終身雇用
自己啓発する宿命論者)
第2章 インターネットと反権威主義(改革の末路
理想としての「情報社会」
ハッカーとヒッピーの六八年)
第3章 サブカル・ニッポンの新自由主義(新自由主義の本質とは何か
競合する「人間らしさ」へ向けて
「見られること」から「見ること」へ)

著作者プロフィール

鈴木謙介

( すずき・けんすけ )

1976年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。現在、国際大学グローバルコミュニケーションセンター研究員。理論社会学を専攻。社会学や政治哲学の見地から、インターネットや若者文化を鋭く分析する。TBSラジオ「文化系トークラジオLife」ではメインパーソナリティを務める。著書に『カーニヴァル化する社会』(講談社現代新書)、『ウェブ社会の思想』(NHKブックス)、『〈反転〉するグローバリゼーション』(NTT出版)、共著に『わたしたち消費』(幻冬舎新書)、『文化系トークラジオLife』(本の雑誌社)などがある。(写真撮影:田島昭)

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