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定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06622-0

Cコード

0215

整理番号

918

2011/08/08

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

この世を生きる意味はどこにあるのか。私たちは、人生の「意味」を求め「物語」を必要とする存在である。とはいえ現実は、不条理と不安に満ちた人生の大海を漂いながら、答えのないままに、そのときどきの欲望に引きずられて生きてゆくしかない私。法然は、そうした自己愛、愚かさ、無知にこそ人間の本質があると認め、まさに「極悪最下」の者こそ救われる物語を用意した。悪人が善人になる必要はない、ただ生まれつきのままに、ありのままに念仏せよ―日本史上最大の衝撃を仏教界にもたらした易にして奥深い思想を、やわらかに解きほぐす入門書。

目次

第1章 「念仏為先」―すべては念仏のために
第2章 「念仏」を選ぶ―法然の生きた時代
第3章 「極悪最下の人のために極善最上の法を説く」―念仏の「力」
第4章 「おおらかさ」の秘密―専修念仏をどう実践するか
第5章 現世を生きるための「念仏」とは
補論 「伝記」から見た法然

著作者プロフィール

阿満利麿

( あま・としまろ )

1939年生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクター、明治学院大学国際学部教授を経て、現在明治学院大学名誉教授、同人誌「連続無窮」主宰。専門は日本精神史。『宗教の深層』『宗教は国家を超えられるか』『法然の衝撃』『親鸞・普遍への道』『歎異抄』『親鸞からの手紙』(以上、ちくま学芸文庫)、『法然入門』『仏教と日本人』『無宗教からの『歎異抄』読解』『日本人はなぜ無宗教なのか』『人はなぜ宗教を必要とするのか』(以上、ちくま新書)、『社会をつくる仏教』(人文書院)、『選択本願念仏集』(角川ソフィア文庫)など著書多数。

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