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ちくま新書

円のゆくえを問いなおす

——実証的・歴史的にみた日本経済

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06663-3

Cコード

0233

整理番号

959

2012/05/07

判型

新書判

ページ数

288

解説

内容紹介

欧州危機、ウォール街デモなど、世界玉済は不安定になっている。そうしたなか私たちに最も大きな影響を及ぼしているのが円高・円安という円相場の動きである。円高は「輸出関連企業への打撃がある」「輸入品や外貨建て資産を安く買える」など、目前のメリット/デメリットに目がいきがちだ。しかし、その大本にはデフレと経済成長率の低下という、日本経済の「失われた20年」の根幹をなす問題が横たわっている。本書は、円のゆくえを主軸に、日本経済の過去・現在・未来を、緻密な分析から大胆に総括する。

目次

第1章 円の暴騰と日本経済(「時系列」でみた深刻な円高
「国際的な視点」でみた深刻な円高 ほか)
第2章 円高の原因は何か(為替レートとは何か
為替レートの3つの指標 ほか)
第3章 為替と経済政策を問いなおす―金本位制から固定相場制へ(経済政策における3つの手段
経済安定化政策と為替レートの関係 ほか)
第4章 為替と経済政策を問いなおす―変動相場制以降(円高シンドローム
「強い円が望ましい」という呪縛 ほか)
第5章 デフレと円高を止めるために何をすべきか(円高や円安は自然現象ではない
金融政策とは何か ほか)

著作者プロフィール

片岡剛士

( かたおか・ごうし )

1972年愛知県生まれ。慶応義塾大学大学院商学研究科前期博士課程(計量経済学専攻)修了。三菱UFJリサーチ&コンサルティング経済・社会政策部主任研究員。専門は応用計量経済学、マクロ経済学。著書に『日本の「失われた20年」――デフレを超える経済政策に向けて』(藤原書店、2010年、第4回河上肇賞本賞受賞、第2回政策分析ネットワークシンクタンク賞受賞)がある。

この本への感想

久しぶりに社会科学の切れ味の鋭さが味わえる好書。内外の公的機関のHPから入手したデータを基にしたグラフが鋭い。巷にあふれる類書から一歩も二歩も突出している。

ひでぼん

さん
update: 2012/08/29

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