湯浅浩史
( ゆあさ・ひろし )1940年生まれ。農学博士。東京農業大学大学院農学研究科博士課程修了。海外50カ国で植物調査を行う。元・東京農業大学農学部教授。生き物文化誌学会会長。主な著書に『花おりおり』全5巻(朝日新聞社)、『世界の不思議な植物』『世界の不思議な花と果実』『世界の葉と根の不思議』(以上、誠文堂新光社)がある。
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日本には四季の美しさがある。それを豊かに彩る植物がある。わが国では古くから植物に関心が寄せられ、暮らしと結びついてきた。日本人と花とのつき合いも深くて長く、すでに万葉人が野から庭に移し愉しむ。ふだん何気なく見ている景観や、ありきたりと思っている行事の習俗など、その主役が植物であることは、少なくない。本書では、豊富なカラー写真を交えながら、環境と伝統のなかで培われた植物に対する日本人の感受性と文化をみつめなおす。
春(ウメ―花、実、技、それぞれに味わい
モモ―ひな祭りと桃の花 ほか)
夏(アヤメ―美しいアヤメ科三姉妹
ウツギ―利用と民俗 ほか)
秋(ハギ―『万葉集』に最も多く詠まれた植物
ススキ―遠のいた役割 ほか)
冬(サザンカ―初冬に彩りを与える花木
ヤツデ―ヨーロッパを驚かせた木 ほか)
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