桜井万里子
( さくらい・まりこ )1943年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋史学専門課程修士課程修了。東京学芸大学教育学部教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、東京大学名誉教授。専門は古代ギリシア史。主な著書に『古代ギリシアの女たち』(中央公論新社)、『ソクラテスの隣人たち――アテナイに於ける市民と非市民』『ヘロドトスとトゥキディデス――歴史学のはじまり』(共に、山川出版社)などがある。
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古代地中海を中心に歴史をつくりあげたギリシアとローマ。同じような時期に政治・経済・文化が発展していったが、ギリシアではポリスがまとまり大国とならなかった一方、ローマは超大国へと、その覇権を広げていった。また思想・哲学などの華々しい文化が生みだされたギリシアに比べて、ローマでは目立ったものは出てきていない。なぜ、そのような違いはうまれたのか?ギリシアからローマへ受け継がれ、その後ヨーロッパまで影響をあたえたものはなにか?それぞれの専門家が通史からはこぼれおちた側面に光をあてる。
第1章 民主政と共和政(ポリス誕生のダイナミズム
ローマはなぜ拡大したのか)
第2章 高尚な文化と俗な生活(アテナイ民主政と弁論術の成熟
落書き・風刺・風呂)
第3章 ギリシアとローマをつなぐもの(人間をどう捉えるのか
ローマ人はギリシアをどの程度意識していたか)
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