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ちくま新書

都心集中の真実

——東京23区町丁別人口分析から見える問題

定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07150-7

Cコード

0233

整理番号

1338

2018/06/05

判型

新書判

ページ数

192

解説

内容紹介

東京23区の人口が増え続けている。なかでも増加が著しいのは千代田、中央、港の都心3区。足立、葛飾、江戸川など下町の伸びは鈍く、23区内でも人口格差が生じている。では実際のところ、どこで、誰が増えているのだろうか。外国人、女性、子ども、そして貧困層と富裕層が増えた地域を分析すると、「大久保一丁目では20歳の87%が外国人」「東雲一丁目だけで子どもが2400人増加」といった衝撃の数字が見えてきた。町丁別人口分析から、都心集中の現実と問題に迫る。

目次

第1章 大久保1丁目では20歳の87%が外国人!!―外国人から見た都心集中(23区人口は日本人が67万人増加、外国人は29万人増加
外国人密集地域はどこか?)
第2章 港区と足立区の格差は1・57倍から3・06倍へ―所得から見た都心集中(足立区の所得は335万円、大阪市326万円、京都市344万円
「自由複業者」が都心を豊かにしている? ほか)
第3章 中央区の30‐50代の未婚女性は6000人も増えた!―女性から見た都心集中(都心は「男性中心」から「女性中心」へ
未婚女性は東横線が好き ほか)
第4章 多摩市の出生率1・16は渋谷区1・07とさして変わらぬ低水準―出生数から見た都心集中(江東区東雲1丁目だけで子どもが2400人増加
八王子と立川の出生数は4976人だが、港区と中央区は5022人)
第5章 郊外に可能性はあるか?―ジェンダーから見た都心集中(新しい「住宅すごろく」が必要だ
子育て世代のUターンを増やせるか)

著作者プロフィール

三浦展

( みうら・あつし )

1958年新潟県生まれ。消費社会研究家、マーケティング・アナリスト。一橋大学社会学部卒業。86年、パルコのマーケティング雑誌『アクロス』編集長、90年、三菱総研を経て、99年、カルチャースタディーズ研究所設立。『下流社会』『東京は郊外から消えていく!』(光文社新書)、『第四の消費』(朝日新書)、『郊外はこれからどうなる?』(中公新書ラクレ)、『東京高級住宅地探訪』(晶文社)、『奇跡の団地 阿佐ヶ谷住宅』(王国社)、『「家族」と「幸福」の戦後史』(講談社現代新書)、『ファスト風土化する日本』(洋泉社)等、著書多数。

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