ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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人生の最終段階においては、医療の選択をするのが難しい。最先端の治療が必ずしも患者本人の価値観に沿うとは限らないからだ。ゆえに、家族も悩み、揺れる。患者を大切に思うからこそ、ケアの現場は混乱を深めることになる。本書では、日本老年医学会で臨床倫理を牽引する著者が、医療・ケアの現場を丹念に調査し、医療者、患者、家族の苦悩をすくいあげ、人生の最終段階における医療はどうあるべきか、その考え方を示す。老年医学と臨床倫理の知見を踏まえつつ、超高齢社会における医療とケアの役割を整理する。
第1章 食べることができなくなったら―人工的水分・栄養補給法の課題
第2章 胃ろうが意味すること
第3章 混乱からガイドライン策定へ
第4章 医療とケアの選択―どのように意思決定を支援すべきか
第5章 いのちをどう考えるべきか
第6章 事前指示からアドバンス・ケア・プランニングへ
第7章 フレイルの知見を臨床に活かす
第8章 終末期医療とエンドオブライフ・ケアの違い
第9章 尊厳死・安楽死問題とは何か
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