高橋和巳
( たかはし・かずみ )精神科医。医学博士。1953年生まれ。福島県立医科大学卒業後、東京医科歯科大学神経精神科に入局。大脳生理学・脳機能マッピング研究を行う。都立松沢病院で精神科医長を退職後、都内でクリニックを開業。カウンセラーの教育にも熱心で、スーパーヴィジョンを行っている。著書に『「母と子」という病』(ちくま新書)、『子は親を救うために「心の病」になる』『人は変われる』(ちくま文庫)、『新しく生きる』『楽しく生きる』(共に三五館)等がある。
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人の話を聴くことは難しいが、本当に聴けた時には相手の人生を変えるほどの効果がある。「聴く技術」を“黙って聴く”“賛成して聴く”“感情を聴く”“葛藤を聴く”の四つのステップに分けて、事例と共にわかりやすく解説する。最後に「自分の心を聴く」ことで、自分を受け入れる技術を解き明かす。精神科医として、またカウンセラーのスーパーバイザーとして、長年にわたり人の話を聴き続けてきた著者が教える「聴く技術」。「聴く」ことの驚くべき深い世界を知ってほしい。
第1章 聴いてもらうと楽になるのはなぜか―人が話すのは、自分を支えてもらいたいから
第2章 黙って聴く―終わるまでただ黙って聴いてもらうと、安心が広がる
第3章 賛成して聴く―悩みの本質を知れば、心から賛成して聴ける
第4章 感情を聴く―深いレベルに流れる感情を聴くと、心がつながる
第5章 葛藤を聴く―人の悩みの源はすべて、心の葛藤
第6章 自分の心を聴く―自分を聴いて→自己理解すると、自己受容されて→悩みが消える
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