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内容紹介
日本の近世史については、近年さまざまに研究が進展しているにもかかわらず、その成果が一般に知られていない。江戸時代がユートピアであったかのように評されたり、反対に女性が虐げられていた時代であったと強調されたりといった極端な議論が近年も見られる。そこで女性が江戸時代に果たした役割や、女性が時代を担って改革した力について第一線の研究者が実証研究に基づき考察を加えつつ、近世の通史としても読める形でわかりやすく講義を展開する。全く新しい形の入門書。
目次
織豊政権と近世の始まり
徳川政権の確立と大奥―政権期の成立から家綱政権まで
天皇・朝廷と女性
「四つの口」―長崎の女性
村と女性
元禄時代と享保改革
武家政治を支える女性
多様な身分―巫女
対外的な圧力―アイヌの女性
寛政と天保の改革
女性褒賞と近世国家―官刻出版物『孝義録』の編纂事情
近代に向かう商品生産と流通
遊女の終焉へ
女人禁制を超えて―不二道の女性
お詫びと訂正
2020年1月刊行のちくま新書『近世史講義』に誤りがございました。
謹んでお詫び申し上げ、下記の通り訂正いたします。
P.27、最終行
【誤】「越後春日山(新潟県上越市)に在国していた上杉景勝を討つため」
【正】「越後春日山(新潟県上越市)から移封され、新領地陸奥会津に在国していた上杉景勝を討つため」
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