坂井建雄
( さかい・たつお )1953年生まれ。東京大学医学部卒。順天堂大学医学部・大学院医学研究科教授、日本医史学会理事長。人体解剖学、腎臓と血管・間質の細胞生物学、解剖学史・医学史をめぐる研究を通して、数々の驚きと感動を届けてきた。著書に『ぜんぶわかる 人体解剖図』(共著、成美堂出版)、『面白くて眠れなくなる人体』(PHP文庫)、『腎臓のはなし』(中公新書)、『人体キャラクター図鑑』(日本図書センター)など多数。
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医学はいかに発展してきたのか。古代から西洋伝統医学が続けてきた科学的探究は19世紀に飛躍的な発展を見せる。萌芽期から現代までの歴史を辿る決定版通史。
1 古代から中世まで―医学の誕生(古代文明とさまざまな伝統医学
古代ギリシャの医学
古代ローマの医学
ビザンチンとアラビアの医学
中世ヨーロッパの医学)
2 一六世紀以後―西洋伝統医学の成熟(一六世紀―情報革命の時代
一七世紀―変貌する自然観と人体観
一八世紀―拡大する世界と知識
西洋伝統医学の特徴と構造)
3 一九世紀以後―西洋近代医学への発展(基礎医学諸分野の成立
外科手術の発展
体内を可視化する診断技術
感染症との闘い
循環器疾患との闘い
癌との闘い
脳と心の病
安全な出産と生殖の病
慢性炎症性疾患との闘い
病気を癒やすための薬)
4 日本医学史―起源と発展(中国伝統医学の展開―古代から近世まで
江戸時代以前―漢方医学と西洋医学の交錯
明治時代―西洋医学の移植と展開
二〇世紀以後―医学教育と医療の諸相)
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